アメリカンフットボールの定期戦(6日、都内)で日大選手から悪質な反則行為を受けた関学大が17日、兵庫・西宮市の同大学で2度目の記者会見を行った。15日夜に日大から受け取った抗議文の回答書を公開したが、具体的な経緯や見解は盛り込まれておらず、鳥内秀晃監督(59)は直接の謝罪や説明がない日大の内田正人監督(62)に怒り心頭。日大は24日までに追加回答を行う意思を示しており、関学大は刑事告訴や来年度以降の定期戦拒否など対応について保留とした。

 悪質タックルを受けた関学大の2年生QBは、いまだに復帰できていない。定期戦翌日の7日に右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間の診断を受け、14日には「第2・第3腰椎棘間靱帯(きょくかんじんたい)損傷」が判明。刑事告訴については小野ディレクターが「ご本人やその家族(の判断)で、我々からの言及は避けさせていただきたい。状況は変わってきている。(タックルをした)本人はもちろん悪質だが、それ以外の要因も絡んできている」と語るにとどめた。

 関学大は当初から誠意ある回答でない場合、来年度以降の定期戦拒絶を打ち出している。同ディレクターは「24日の(追加の)回答をもって判断します」と保留の方針を明かした。