水球日本「使える」ラグビーのオフロードパス導入へ

水球日本代表の大本洋嗣監督(52)が、新たな武器に「オフロードパス」を取り入れる。代表は15日、2カ月の長期欧州遠征を前に都内で練習を公開。他の球技からヒントを得て次々と斬新な戦術を取り入れる大本監督は、快進撃のラグビーから「オフロードは使えると思う」と話した。

16年リオで32年ぶり五輪出場を果たし、昨年のワールドリーグで4位と躍進した日本の武器「パスラインディフェンス」は、水球の常識を変えた。ゴールを守るのではなく、自らパスコースに入って相手ボールを奪うディフェンスシステムは、世界を驚かせた。

大本監督は「あれはバスケットボールからのパクリです」と明かす。サッカーやハンドボールなどの球技からヒントを得て、レスリングなど格闘技も参考にする大本監督が、ラグビーを見逃すはずもない。「共通点も多いし、学ばない手はない」と真剣に話した。

オフロードパスは、相手のタックルを受けながら味方選手に出すパスのこと。日本代表はスコットランド戦で3回つないでトライを奪った。水球でも相手との接触でバランスを崩すことは日常的。相手のマークを集中させてから有効なパスを味方に出せれば、チャンスは広がる。「まだ具体的なイメージはできていないが、何か使えるはず」と言い切った。

水球代表は23日に2カ月間の欧州遠征に出発する。「少し長すぎるけれど、予算の都合もあるので。幸いにも最近は日本の水球が欧州でも評価され、トップチームが試合をしてくれるようになった」と大本監督。モンテネグロ代表を始め、イタリアのブレシア、スペインのバルセロナなど欧州上位クラブとも対戦する。

来年の東京五輪、目標はメダル獲得だ。今年7月の世界選手権は16カ国中11位に終わったが、優勝したイタリアと大接戦を演じるなど手ごたえはある。持ち味はラグビー日本代表と同じスピードと運動量。「しっかりと欧州でトレーニングを積んできたい」と大本監督は話していた。

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