競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が、24年パリオリンピック(五輪)の先も見据えた。19日、テレビ朝日系「報道ステーション」で日本オリンピック委員会の「がんばれ! ニッポン! 全員団結プロジェクト」応援団長でもある松岡修造氏のインタビューに答え「パリに出られなかったとしても次(28年ロサンゼルス五輪)があると思っています。目標は絶対に必要だし、人生においても。だからパリが今の一番の目標です」。現在は泳ぐ夢を見るという。

白血病公表から1年間も赤裸々に明かした。病名を告げられた際は抗がん剤治療で髪が抜けることを説明されて「大泣きした。でも部屋に戻ると、ポジティブな気持ちになれた」。その理由を「もう五輪について考えなくていいんだ、となった。自分ではわからなかったけど、意外とプレッシャーを感じていたんだと思う。五輪、金メダルということから解放されて、ポジティブになったのかなと思います」と振り返った。

昨年3月はツイッターで「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」と記した。当時について「本当に一番しんどい時は死にたいと思った。でもその後で反省しました。一時退院で車に乗ったり、外食したり、すべてが幸せだった」と口にした。闘病生活で「家族に迷惑をかけたくなかった」と涙も見せたが、その支えに感謝した。

現在の健康状態については「安定しています」。テレビ出演の理由について「これまで水泳をすること、生きていることが当たり前だった。でもここにいることが奇跡、生きていることが奇跡と考えるように変わった。たくさんの方に見ていただくことで、病気の方々にも『ここまで元気になれた人間がいるから、あなたも元気になれるよ』と伝えたいです」と説明した。