バスケットボールB3リーグ・ベルテックス静岡のポイントガード大石慎之介(32=沼津市出身)はこのほど、チームとの選手契約を更新した。昨年からリーグ初参戦のチームを選手会長としてまとめてきた。新型コロナウイルスの影響で短縮された19-20年シーズンや、その後の自粛生活などについて語った。

「昨年9月の開幕2連戦(対アイシンAW安城)の地元ファンの熱気、2試合目の初勝利(70○60)が強く印象に残っています。オレンジ色に染まった会場に鳥肌が立った」。昨年11月16日には、上位の豊田合成に勝利(88○69)。「チームにとって良い経験になった」と振り返った。

今年1月、指揮を始めたラシード・ハザード氏(43=米国)から、量より質を求められた。「選手らのプロ意識が高まった」。B2ライセンス未取得のため、チームの昇格は最短のシナリオでも22-23年。「クラブも会社もしっかり準備していく」と意気込んだ。

自粛中に走り込み、自宅でバランスボールなどを使ってトレーニング。ヨガにも挑戦した。家族との時間が増え、子ども3人と遊んで気分転換。先月25日にはサッカーJ1清水エスパルスの竹内涼主将(29)とインスタライブを行い、ファンを喜ばせた。

最近はインターハイや全国中学校体育大会など、学生スポーツの中止が相次いでいる。「次に進むチャンスだと捉えて、目標をもって頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。【倉橋徹也】

◆大石慎之介(おおいし・しんのすけ)1987年(昭62)12月15日、沼津市生まれ。大岡中-飛龍高-浜松大(現常葉大浜松)。09年、大学在学中にbj仙台と契約。10年の育成ドラフトでbj宮崎に入団。12年にbj浜松・東三河(現B1三遠)に移籍し、15年にリーグ優勝。18年からベルテックス静岡。171センチ、69キロ。血液型AB。