竹野比奈(23=福岡大)が逆転優勝した。ショートプログラム(SP)51・98点の2位で臨んだフリー。冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループ成功で波に乗ると、続く3回転フリップも着氷。途中ルッツが1回転になる場面もあったが、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)-1回転オイラー-2回転サルコーの3連続も決めて、まとめた。

得点は、出場12選手で唯一の大台超えとなる100・32点。総合152・30点でSP首位の三宅咲綺(17=岡山理大付高)を逆転した。

昨年の全日本選手権12位で注目された三宅は、序盤のダブルアクセル-3回転トーループや3回転ルッツには成功したものの、後半の3回転フリップで転倒するなどフリー96・71点と伸ばせず。SP52・28点との合計148・99点で僅差の2位となった。3位は永見千代乃(やくもFSC)の計135・31点だった。

試合後、三宅が取材に応じ「満足いく結果ではなかったけど、最後の方は自分らしく滑れて良かった」と今季初戦を総括した。今後の西日本選手権、全日本選手権に向けてはトリプルアクセル(3回転半)の投入を示唆。「今は(体を)締めたら回れる。今後は降りる回数をどれだけ増やしていけるかが課題なので、全日本のころには試合に入れられるように。いつでも跳べるくらいに練習したい」と意欲を示した。