「東京フロッグキングス」(北島康介GM)の小関也朱篤(28=ミキハウス)が、リオ五輪王者アダム・ピーティ(英国)を撃破した。

前半の50メートルは、ピーティに0秒08差をつける26秒44のトップで折り返し。そのままテンポを落とすことなく、自身が持つ日本記録タイの56秒11で1位。ピーティに0秒72差をつけた。

「タイムはやっと自分の持ちタイムに届いた。スタートラインに立てて、チームに貢献できた。ピーティーのことは特に意識しなかった。自分の泳ぎだけを考えていた」

ピーティは長水路(50メートルプール)で50メートル、100メートルの世界記録保持者。圧倒的な強さを誇り、平泳ぎの怪物といえる存在。短水路とはいえ、その相手に勝つことは大きな意味がある。

小関はISL独自の「スキンズレース」にも「いつでも出ていい。準備していますよ」と力こぶ。同レースは3分サイクルで8人→4人→2人と勝ち抜き戦を行うもので、主将の入江が「(次のレースへの)残り時間のカウントダウンがトラウマになった」というほど、過酷なレース。泳力とタフさが求められるが、小関は「純粋に楽しそうだなと。チームの声援に後押しされて力が出そう」とにやりと笑っていた。

かえる軍団は予選リーグ第5戦を4チーム中3位で終えた。次戦は予選リーグ第8戦で11月5、6日に行われる。

ISLは世界各地の10チームが参加。競泳では珍しい団体戦を採用している。各レースの順位ごとに得点が設定されており、チーム総得点で競い合う。