バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の熊本ヴォルターズは13日、西井辰朗社長による制度の不正運用とパワハラ問題を受け、同社長が同日付で退任すると発表した。住永栄一郎会長は6月末に退任する。

西井社長がゼネラルマネジャーを兼任していた20年11月、けがをしていない選手に対して故障者リストに登録することに同意することを事実上強制し、登録申請を行った。この行為が故障者リスト制度の不正運用とパワーハラスメント行為に該当するとして、リーグからクラブに対してけん責と制裁金250万円、西井辰朗社長にもけん責と制裁金150万円の処分が科せられていた。

西井社長は「被害に遭われた選手に対して心より謝罪いたします。裁定の結果については全て受け入れ、真摯(しんし)に受け止めるとともに、深く反省しております」などと陳謝した。

 

クラブによる西井社長のコメント全文は以下の通り。

「まずはこのような事態になりましたことを、深くおわび申し上げます。また、被害に遭われた選手に対して心より謝罪致します。

裁定の結果については全て受け入れ、真摯(しんし)に受け止めるとともに、深く反省しております。

ヴォルターズをご支援頂いております全ての関係者の皆さまをはじめ、チームやフロントスタッフの皆さんに対しても、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今回の調査が始まってから責任の取り方については常に考え、悩んでおりました。

熊本ヴォルターズは住永会長をはじめ、湯之上前社長たちと一緒に作りあげてきたチームです。進退についても、住永会長を中心にご相談をしておりました。

現在、シーズンも佳境に入る中で、現場も日々動いております。また、来シーズンに向けての準備を進めていかなければならない時期でもあり、住永会長との話の中で、今季はやり切ってしっかりと引き継いで終わろうとの話をしておりましたが、現状を総合的に判断をして辞任することと致しました。

私自身、本当にこのチームを愛しています。小さな町クラブから、今やB2リーグで本当に多くの皆さまに応援していただくクラブに成長し、この過程に携われたことは人生において貴重な時間であり、私の財産です。

これからも一ファンとして熊本ヴォルターズを応援していきたいと思っていますので、今後ともどうか、クラブへ熱いご支援、ご声援をよろしくお願い申し上げます。

本当に申し訳ございませんでした。」