ショートプログラム(SP)で首位発進していた三浦佳生(かお、17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)はフリーは178・23点、合計273・19点の2位だった。
「挑戦的なジャンプ」という冒頭の4回転ループは転倒したが、「体力は通常より失われるが、気にしなかった」。その後の自信を持つトーループ、サルコーを落ち着いて決めた。「(9月の)東京選手権の時に比べて今の状態の方が良い」と課題だった後半の体力面でも改善を印象づける。ジャンプを連続技にしてミスをリカバーしてみせた。
プログラムは「美女と野獣」。これまでの2試合では真っ青でインパクトある衣装を着ていたが、実は制作が間に合わずに、急きょ知人スケーターから借りたものだった。「アマゾンでも探したんです」という危機を救ってくれた服も、今大会からようやく特注品が到着。青から一変、シルバーを基調にした勝負服で挑んでいた。
最終滑走。「(緊張が)すごかったです」と振り返ったが、同時に割り切れもしたという。「テレビで見てたすごい人たちと滑るんだから緊張しないわけがない。この人たちにショートでは勝ったんだから自信を持っていこう」。言い聞かせた。
前に滑った同じ17歳のイリヤ・マリニン(米国)がクワッドアクセル(4回転半)を決めた。「ガン見してました。あんなに軽々しく4回転を跳ばれると、スケートを絶望させにきているような感覚なんですけど、スケート界が絶望させられるような演技だったと思うんですけど…」と素直な気持ちを口にしたが、そこで引く気はない。「同世代に素晴らしい選手がいるってことを、同じ世代で戦えることを誇りに思って。良い時代に生まれてきたなと思います」と力強く言った。
次戦は連戦で第2戦スケートカナダ(28日開幕、ミシサガ)に臨む。



