言葉を交わすことで、浮き沈みのあった心が穏やかになった。

「フジヤマペア」こと藤沢五月(31=ロコ・ソラーレ)山口剛史(38=SC軽井沢クラブ)組が予選リーグ2試合目に臨み、11-3で勝利した。同日午前の初戦に続き、連勝スタートとなった。

1点リードで迎えた先攻の第2エンド(E)で、ストーンをハウスの中心に集め、大量4点をスチール。中盤以降も得点を重ね、突き放した。

スコアでは完勝したように見えるが、藤沢は中盤のショットに安定感がなかったと吐露。「ちょっと落ち込むというか、イラついていて。自分のショットが決まらなくて」といら立っていた。

それをペアの山口は感じ取った。「僕は理由が知りたかったので、なぜ怒っているのかをしつこく聞きました」。ストレートに聞き出し、思いを共有した。そこで雰囲気が和らぎ、第6Eの2点、第7Eの3点につながった。

藤沢はペアの対応に感謝する。

「『こういう理由でイラついています』と話して。気を使うことなく話し合って、後半にカムバックできたかなと思います」

今大会の2人のテーマは「スマイル&パワー」。藤沢はその理由の一端を、こう明かした。

「ミックスダブルスは2人しかいないので、試合中の雰囲気を大事にしようと」

4人制のように、チームの誰かが声をかけるのを待つわけにはいかない。チームメートは、ペアと自分だけなのだ。

ずっとスマイルを保てるように、素直に言葉を届け合う。真剣に耳を傾け合う。