卓球女子のコンテンダー・ザグレブ(クロアチア)優勝を飾った平野美宇(23=木下グループ)が、24年パリ五輪シングルス代表へ喜びを封印した。

3日、羽田空港に帰国。世界ランク1位で世界女王の孫穎莎(中国)に4-3で競り勝った決勝を経て「自信になる。練習の方向性が良かったのかな」と手応えを得た。価値ある勝利だった。

日本協会がこの日発表した最新の代表選考ポイントは2位を維持。孫からの勝利で「中国トップ3選手に勝利」(7ゲームマッチ=15点)を積み上げ、3位伊藤美誠(スターツ)と36・5点差に広げた。

決勝は得意のバックハンドで、フォアが得意な相手とバック勝負に持ち込み「絶対に引かないと決めていた」。昨年6月に導入された対中国勢の特別ポイントで「最後の力を振り絞れた」といい「私は(導入に)反対の方だったけど、まさか自分がこんなに(2度も)使えると思わなかった」とほほえんだ。

自信を得たが、慢心はない。

約2年に及ぶ選考レースは上位2人をシングルス代表に選出。団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人の代表はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦で活躍が期待できる選手に決定する。

平野は序盤戦で8番手も経験。今月22~23日の第5回五輪選考会をはじめ、来年1月の全日本選手権まで、優勝で100点以上が加算される大会を4つ残す。

冷静な言葉が今の心境を表した。

「まだ終わっていない。選考レースが終わるまで、どんな結果だろうと気を引き締めるしかない。最後の全日本選手権まで本当に分からない戦いなので、常に次、次、という意識で戦うことが大事だと思います」

気が抜けない過酷なレース。喜びを爆発させる瞬間は、まだ先だ。【松本航】

◆パリ五輪シングルス代表選考ポイント上位8人(7月3日時点)

〈1〉早田ひな(日本生命)497・5点

〈2〉平野美宇(木下グループ)312点

〈3〉伊藤美誠(スターツ)275・5点

〈4〉木原美悠(木下グループ)228点

〈5〉佐藤瞳(ミキハウス)185点

〈6〉長崎美柚(木下グループ)180点

〈7〉張本美和(木下アカデミー)170・5点

〈8〉芝田沙季(ミキハウス)143点

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