新生・静岡ブルーレヴズは、藤井雄一郎新監督(54)の初陣を勝利で飾れなかった。BL東京に30-43。前半中盤までに17-5と12点リードしたが、相手外国人選手のトライを止められなかった。開幕戦では、前ヤマハ発動機で臨んだ旧トップリーグ2020-21季の勝利(52○17日野)を最後に、3季連続(22年は新型コロナで不戦敗)の黒星発進となった。チームは1週間で仕切り直し、ホームでの次節(17日)神戸戦に向かう。

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静岡は、相手司令塔のSOに翻弄(ほんろう)された。藤井監督が「彼は世界一のSO」と称したリッチー・モウンガ(29)に、自陣守備のラインブレイクを許した。脅威となる相手バックスの攻撃起点に、できる限りボールを触らせない作戦だった。だが要所で絡まれ失点につながった。指揮官は「チームの持っているマインドを出し、最後までくらいついてなんとかしたかった」と唇をかんだ。

相手FWに長身選手が多く、ラインアウトを減らすなどチームのやりたいプレーは「7割ぐらいできた」と藤井監督。前半では見せ場もつくった。開始2分でトライを許すも、7分後にモールからセットプレーでNO8マルジーン・イラウア(30)がトライを奪い、同点。引き寄せた流れの勢いを加速させ、再び7分後にイラウアがスクラムから出たボールをトライに持ち込んだ。同21分にはSO家村健太(22)のPG成功で17-5とリードした。

しかしその後、3トライを献上。形勢逆転に持ち込まれた。20-22で折り返した後半2分、家村のPGで23-22と再び逆転に成功。ところがまた3トライを許し、万事休す。指揮官はチームが今後「1試合1試合強くなってくると思う。決して悲観していない」と前を向いた。副将を務めるWTBマロ・ツイタマ(27)も「この試合で学んだことを次の神戸戦に生かしたい」と気持ちを切り替えた。