すご腕のベテラン、西潟健太(36=AKJOB)が圧倒的な強さで初優勝した。
25選手が出場した男子トーナメント戦の決勝は丸山晃志(24=新潟県警察)に開始2分49秒、横四方固めで一本勝ち。全日本選手権2年連続3位(14、15年)の実力者の貫禄を見せた。3選手のリーグ戦となった女子は花木実友(新潟第一高2年)が3年連続優勝。来年3月3日の北信越予選(長野)は男女各3人が進出。男子は決勝進出者と推薦選手の星野太駆(新潟県警察)が出場する。
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すさまじい重圧だった。男子決勝。193センチ、160キロの西潟はバランスを崩した丸山にすかさず覆いかぶさった。畳を背につけた相手は必死に足をからめてきたが、簡単に外すと上半身を預け、横四方に仕留める。登場した2回戦から決勝まで4試合すべて一本勝ち。勝負を4分の時間内につけた。「36歳で体力がないから、少ないチャンスに決めるしかなかった」。初王者は苦笑した。
旭化成で日本のトップに名を連ねてきた。「7年前に引退した」と話した西潟が、現役復帰したのは国体指導スタッフからメンバー入りを請われたからだった。国体の北信越予選で右太もも裏肉離れを起こしたが、鹿児島国体(団体戦初戦敗退)には出場。そして今回、新潟県から初めて全日本の挑戦を決めた。「新潟県から出るのを最後に終わってもいい」と過去に2度3位に入った国内最高峰の柔道大会で“2度目の引退”をする決意をした。
練習はほとんどしていない。保険関係の仕事が忙しく、普段は「たまに知り合いの道場で子供たちの相手をする程度。県の合同練習があれば行く」と言う。北信越予選に向けての「トレーニングの計画はない」。それでも強く、対戦相手を圧倒した。西潟は「昔に頑張った貯金です」と再び笑った。【涌井幹雄】
▼女子リーグ戦 (1)花木実友(新潟第一高)2勝(2)伊藤ななせ(新潟県警察)1勝1敗(3)岩本彩愛(新潟第一高)2敗


