発足3季目を迎えるソフトボールのJDリーグは12日に東地区、13日に西地区の開幕を迎える。

2日は昨季準優勝したビックカメラ高崎の勝股美咲投手(24)、日立サンディーバの長谷川鈴夏投手(25)、ホンダリヴェルタの塚本蛍外野手(24)、戸田中央メディックス埼玉の鈴木鮎美内野手(31)、太陽誘電ソルフィーユの曽根はん奈投手(24)が、東京・築地の日刊スポーツ新聞社に来社。開幕への仕上がり具合、アピールポイント、リーグの未来などを語った。【取材・構成=松本航】

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-開幕戦が近づいてきました

ホンダ・塚本「結構若いチームになっているので、コミュニケーションをとりながら、チームとしての連係プレーを合わせてきました。投手陣も外国人選手2人(アリー・カーダ、ジェイリン・フォード)、日本人選手2人(松下華菜、新宮怜美)でバランスが良い。仕上がり具合は、いい感じに持ってこられていると思います」

太陽誘電・曽根「若返りがすごくありました。去年まで試合に出ていない選手も出る状況。純粋にソフトボールを楽しんでもらって、元々いたメンバーはやりやすいようにサポートしつつ、自分たちの成績を残せるようにやっていく形でいきます!」

日立・長谷川「昨季と比べてスタッフも選手も入れ代わりが多く、チーム全体としては若返りました。高卒や大卒の即戦力の選手も入ってきてくれたので、今までの守備力が強い日立だけでなく、打力も期待できると思います。総合的に日立らしさを出して臨みたいです」

ビックカメラ・勝股「今年も変わらず投手中心。野手に関しては新しいメンバーも加わって、新しい体制での試合になります。開幕戦のデンソー戦に勝利して、いいスタートを切れるようにしたいと思います」

戸田中央・鈴木「新外国人2人(ジョージナ・コリック、サバンナ・ジェーキッシュ)、新人4人(村山莉瑚、池川実希、佐々木来流、中川唯)、移籍2人(坂本結愛、山口みどり)が加わって、昨季と違ったチームになりました。一番は打力が上がっている。アピールポイントにしながら、守備でも新外国人投手を中心に、相手より1点でも多く取れるようにやっていきたいと思います」

-ビックカメラは昨季準優勝。オフシーズンを経て、進化はいかがですか

ビックカメラ・勝股「優勝に向かって昨季も戦ったけれど、最後にトヨタさんに負けてしまった。レギュラーメンバーに頼りすぎていた部分もあるので、ベンチメンバーがもっと支えて、代打で出た時だったりの、チームの強さが足りなかったと思います。今年は新たなメンバーを加えて、レギュラーだけでなく、チーム1人1人が勝負できるように練習を重ねてきました。今年は1月5日に始動しました」

-曽根選手はリーグ公式サイトの「注目して欲しいプレー」に「見れば見るほど癖になる」とあります

太陽誘電・曽根「見れば見るほど癖になるっていうのは、ソフトボールをプレーしている以外の部分。ベンチとか、グラウンド以外でも『なんだ、こいつ?』『目いっちゃうよね』みたいな感じです。(フレーズは)パッと降りてきました(笑い)」

-それ以上は実際に見て感じてもらう形でしょうか

太陽誘電・曽根「そうです! ジブリ作品と一緒です!」

-鈴木選手は移籍2季目。1年目と2年目で違いはありますか

戸田中央・鈴木「昨年1年間で感じたのは、経験が浅い選手が多かったので、勝利に対する執念、1球に対する執念が足りないなと思いました。移籍で2人が入ってきて、代表クラス。試合作りとかはいい刺激になっていると思います。(自身もこだわりを落とし込み)チームが変わってきている感じはします。昨季に糟谷(舞乃)と自分が入ってきて、2人では、なかなか浸透しない部分があった。今年入った2人と4人で力を合わせている。いい刺激になっています」

-長谷川選手は母校の健大高崎高(群馬)がセンバツで初優勝しました

日立・長谷川「ライブで初回から9回まで見ていました。オープン戦で愛知に行っていて、その帰りのバス移動の時間で寝ずに目を凝らして見ました。感動しすぎて、バスの中で1人で涙を流していました。知り合いの方がコーチをやっています。『機動破壊』を掲げてずっとやってきて、意志を貫く重要性はすごく感じました」

-ご自身のコンディションはいかがですか

日立・長谷川「昨季のプレーオフの敗北を受けて、私の糧になって、この冬、取り組んできたのも今まで以上に濃い内容。率直に楽しみな気持ちが強いです」

-塚本選手は昨季、日本代表としてアジア大会にも出場。オフのレベルアップの手応えはありますか

ホンダ・塚本「いろいろな経験を去年できました。その中でいろいろな投手と対戦できて、どのボールに対しても、すぐに対応することが勉強になりました。修正できるように打撃フォームを変えたりして、どの投手に対しても打てるようなフォームに改善しました。バットも少し短く持っています。昨季は4番を打っていて残塁が多かったので、今年は打点にこだわり、走者を全部返す気持ちでやっていきたいと思います」

-JDリーグは3季目。リーグへの思いはありますか

ホンダ・塚本「メディアには昔より出ているかなと思います。ソフトボールを知らない人を(ファンへと)増やさないと、ソフトボールが大きくならない。知らない人たちにも知ってもらえる、イベントができたらいいなと思っています」

戸田中央・鈴木「プロ野球でも選抜同士の試合(オールスター)がある。それをソフトボールでもできたら面白いと思います。西と東で1回やってみたいと思います」

ビックカメラ・勝股「1度、同じ群馬の太陽誘電さんとファン感謝会をやりました。プレー以外の姿をお見せできたら、楽しいんじゃないかなと思います」

日立・長谷川「今季からLINE VOOM(LINEの動画プラットフォーム)が始まったり、ライパチさん(野球YouTubeトクサンTV)に協力していただいて、ソフトボール界を盛り上げています。野球関係の方の力をお借りすると、さらにソフトボールが発信できると思います。YouTuberの方とのコラボも、積極的にやっていければと思います」

太陽誘電・曽根「もちろん自分たちの仕事は試合をして、お客さんに見てもらうことです。ただ、もっともっとメディアに出て、ソフトボールを宣伝した方がいいのかなと思います。人気を出すなら、仕事を選んでいられない(笑い)。“NGなし!”で、もっと出ていけたら、盛り上がっていくと思います」

◆勝股美咲(かつまた・みさき)1999年(平11)10月12日、岐阜県生まれ。多治見西高-ビックカメラ。昨季は12試合に登板して8勝2敗、防御率2・41。愛称はカツ。171センチ、78キロ。

◆長谷川鈴夏(はせがわ・すずか)1998年(平10)7月19日、群馬県生まれ。健大高崎高-日体大-豊田自動織機-日立。昨季は14試合に登板して5勝2敗、防御率1・61。愛称はスズちゃん。167センチ、63キロ。

◆塚本蛍(つかもと・ほたる)1999年(平11)10月17日、佐賀県生まれ。佐賀女子高-ホンダ。昨季は29試合に出場して、9本塁打、20打点、打率2割2分8厘。愛称はホタル、ホタ。164センチ、67キロ。

◆鈴木鮎美(すずき・あゆみ)1992年(平4)11月27日、東京都生まれ。目黒日大高-トヨタ-日立-戸田中央。昨季は29試合に出場して、3本塁打、11打点、打率3割5分6厘。愛称はアユさん。159センチ、55キロ。

◆曽根はん奈(そね・はんな)1999年(平11)11月8日、静岡県生まれ。飛龍高-太陽誘電。昨季は21試合に登板して、5勝8敗、防御率3・23。愛称はハンナ、ハンさん。166センチ、65キロ。

【開幕戦】

◇東地区

大垣ミナモ-NECプラットフォームズ(12日午後6時半、岐阜・大垣市北公園野球場)

デンソー-ビックカメラ高崎(12日午後6時15分、愛知・デンソーBPスタジアム)

NECプラットフォームズ-日立(13日午前11時、岐阜・大垣市北公園野球場)

大垣ミナモ-太陽誘電(13日午後2時、岐阜・大垣市北公園野球場)

ホンダ-ビックカメラ高崎(13日午前11時、愛知・デンソーBPスタジアム)

デンソー-戸田中央(13日午後2時、愛知・デンソーBPスタジアム)

◇西地区

トヨタ-タカギ北九州(13日午前10時半、滋賀・草津グリーンスタジアム)

日本精工-SGホールディングス(13日午後1時半、滋賀・草津グリーンスタジアム)

東海理化-シオノギ(13日午前10時半、愛媛・マドンナスタジアム)

伊予銀行-豊田自動織機(13日午後1時半、愛媛・マドンナスタジアム)