バレーボール男子で日本代表主将を務める石川祐希(28)が3日、所属するイタリアリーグ・セリエA1部ミラノでの全日程を終えて羽田空港に帰国した。

イタリア9季目となった今季は昨季のリーグ4強入りに続き、クラブ&自身初となる3位を達成。優勝を逃した悔しさを明かしながらも「今までで一番いい成績を残せたことはうれしく思う」と、充実のシーズンを終えて実感を込めた。

強い日本バレーを証明した。同代表でアウトサイドヒッターの対角を組む高橋藍(22)も、モンツァの準優勝に大きく貢献。日本人選手の世界的な活躍について問われると、「『強い』というイメージを伝えられた」と手応えをにじませた。そして「他の日本人選手も非常に人気がついてきているので、これからもっとおもしろい日本のバレーが見せられるのではないか」と、さらなる活躍へ腕ぶした。

今後はつかの間のオフを過ごした後、日本代表に合流する。「少し休むことも大切だけど、合宿に早く入りたい。自分の気持ちはもうネーションズリーグやパリに向かっている」と、早くも代表モードに切り替わっている様子。「今まで以上に自信を持って全員が集まる。ネーションズリーグやパリオリンピックでメダルを取る覚悟はチーム全員ができている」と、力強く話した。

日本の大黒柱は5月開幕の国際大会ネーションズリーグの第2週(6月4~9日、福岡・北九州市)からの参戦を視野に調整を進めていく見込み。日の丸を背負い、ミュンヘン大会以来52年ぶりのメダル獲得へ全力を尽くしていく。【勝部晃多】