7月26日のパリ・オリンピック(五輪)開幕まで、6日で50日前となった。各競技で続々と代表内定選手が発表される中、注目を集めるのが団体球技だ。日本は全7競技で出場権を獲得。自国開催を除けば1932年ロサンゼルス五輪以来、92年ぶりの快挙となる。現時点で五輪切符を得た各競技の注目選手を紹介するとともに、全ての団体球技出場につながった背景をひもとく。
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6大会連続6回目・ホッケー女子 永井友理(32=ソニー)
予選リーグ全敗に終わった東京五輪後、パリ五輪を目指す新体制でキャプテンに就任した。理想の主将像は「世界一目立たないリーダー」。リオデジャネイロ、東京と2大会連続で五輪出場。200試合以上の代表経験を誇るFWだが、「みんなが自分の力を存分に発揮できる環境をつくりたい」と献身的な姿勢でチームを支えている。
今年1月の五輪最終予選。3位決定戦で格上のインドを1-0で退け、04年アテネから6大会連続となる五輪出場権を獲得した。前戦で米国に敗れた際は「次が最後かも…」との思いが脳裏をよぎったが、「インド戦の朝に自分以外のみんなが『行けるよ』って言い合っていた」と、仲間たちの前向きな姿に励まされた。かねて目標としてきたチームワークの醸成を感じ、「最後はみんなで乗り越えられた」と自信を深めた。
東京五輪は、5試合中4試合が1点差負け。パリは雪辱を期す舞台となる。自身初の五輪白星へ「ホッケーというスポーツをたくさんの方に知ってもらえるように、1つでも多く試合をしたい」と誓った。さくらジャパンの頼れる主将が、花の都で満開の桜を咲かせる。【勝部晃多】
◆永井友理(ながい・ゆり)1992年(平4)5月26日生まれ、岐阜県各務原市出身。岐阜各務野高-東海学院大短期大学部を経て、ソニー入団。12年に代表初選出。父はリオ五輪代表監督の祐司氏で、母は元日本代表。妹の葉月もパリ五輪候補。パリに出場すれば3大会連続3回目の五輪出場。155センチのフォワード。
<展望>前回大会覇者で世界ランキング1位のオランダが金メダルの大本命。同大会銀メダルのアルゼンチンなどが対抗馬となる。日本の過去最高位は04年アテネ大会の8位。北京以降は1次リーグを突破できておらず、まずは3大会ぶりの勝利を目指す。


