新潟県高校総体が21日に開幕する。各競技で夏の全国高校総体などの上位大会の出場権を争う。ラグビー(21~31日、長岡ニュータウン運動公園ほか)では結成3年目の万代が、単独チームとして県総体に初出場する。昨年までの公式戦は合同チームで参加していたが、他の部との「兼部」のメンバーを集めて15人がそろった。単独チームでの初勝利を狙う。
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「同じ万代の生徒で出られるのはうれしい」。FW安達明日夢主将(3年)は単独チームで出場する喜びを話した。万代は23年に同好会として結成し昨春、部に昇格。23年の全国大会県予選から新潟市合同チームに加わっていた。単独での公式戦デビューは4月の春季地区大会で果たし、1回戦で新潟に5-10で敗れた。県総体の初戦は新潟市合同(新潟商業、巻、敬和学園、新潟西)が相手。初勝利が最初の目標になる。
現在選手21人。そのうち9人が他の部との兼任だ。カヌー部7人、陸上部、バレーボール部が1人ずつ。助っ人ではなく、正式なラグビー部員として登録している。カヌー部で昨年の北信越総体2位のFW佐野巧真(3年)は「カヌーのプラスアルファと考えている。チームスポーツなのでいい刺激」。安達主将は「勧誘した時、みんな快く受けてくれた。闘志があるので通じ合える」とムードの良さを話す。
高体連規則では2競技まで所属登録が可能。遠藤文康監督(52)は15人そろえるために各部活の顧問の協力を得た。「転部するのではなく゛チーム万代゛としてできないかと考えた。どちらもやってほしい。他の部の生徒には今の部活をやめたらラグビー部には入れない、と話してある」と現所属の部活を主軸に両立することを重視した。
実際、数人は各部の県総体を優先してベンチから外れる予定。遠藤監督は「ラグビーの全国大会県予選は10月。県総体後に専念したいという生徒もいる。ぎりぎりまでラグビーにも出ようと考えていた子もいた。やりたいと思ってくれることがありがたい」と言う。
少子化の影響もあり、県内のラグビー部員は減少傾向。今年の県総体の単独チームは6校で、9校が参加して3つの合同チームを構成する。そんな中、新興の万代の単独参加は異例だ。安達主将は「いずれは全国に出るようなチームに勝てるように」と部の歴史をつくる意欲をみせた。【斎藤慎一郎】


