昨季の世界ジュニア選手権王者で16歳の中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)が首位発進した。
今季2戦目で81・74点をマーク。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を皮切りに、3回転ループ、フリップ-トーループの連続3回転ジャンプを危なげなく着氷した。演技後には氷上でソフトバンク山川穂高内野手が本塁打を放った時に見せる「どすこいポーズ」を披露。演技がうまくいった場合はやると決めていたようで「(本番前に)ホテルでもノーミスの演技をイメージしていた。どすこいまで完璧にいった。山川選手が本塁打を打った時は観客からすごい声援が返ってくる。それが好きでやりました」と真顔でうなずいた。
昨年末の全日本選手権でジュニアながら2位に入ったホープ。年齢制限のため来年2月のミラノ・コルティナ五輪には出場できない中、SPではフラメンコ調の「Aroul/Ussen」を昨季から継続し「よりレベルアップできるように滑り込んでいる」と高みを目指している。
4回転ジャンプにも力を入れており、演技直前に同じ滑走グループの7人が同時に氷上で滑る6分間練習では4回転ループも着氷。「ループはスピードがなくても跳べる。どの4回転よりも簡単なのでやりました」とサラリと振り返った。12日のフリーでは前半で4回転サルコー、4回転トーループを組み込む予定。「両方とも決まれば、後半で4回転ループをやろうかな」とほほ笑んだ。
一方で課題としているスピンは、100点満点中で「2点です」と辛口な自己評価を下した。「遅かったり、練習したことができなかったりした。0ではなく2点で」と苦笑い。スピンへの意識が強いのは、女子で世界ジュニア3連覇中の島田麻央の高速スピンに刺激を受けているためだといい「麻央ちゃんの演技ではスピンくらいから観客の拍手が起こる。自分もスピンを速く回ってそうしたい」と思い描いた。
今季は全日本ジュニア選手権連覇、ジュニアGPファイナルで2年ぶりの優勝、世界ジュニア選手権連覇の「ジュニア3冠」に加え、全日本選手権での初優勝も目標に掲げている。目標達成となれば「どすこいポーズ」を披露すると明言。「お客さん全員がやってくれたらうれしい。面白いんじゃないかなって思います」と笑みを浮かべた。
SP2位は高橋星名(木下アカデミー)で76・31点、3位は周藤集(明治大)で69・73点で続いた。【藤塚大輔】


