ギネス世界記録で「世界最大」の田んぼアートと認定された埼玉県行田市は15、16日にラグビー日本代表を応援するためにボランティアら約900人と田植えイベントを行った。

15日は雨が降る中、参加者約400人が雨具姿で「古代蓮(はす)の里」東側にある2万8000平方メートルの田んぼに苗を植えた。事前に市職員が打ち込んだ目印を目安に、埼玉県産「彩のかがやき」などの苗を20センチ間隔で植えた。ボランティアらとともに参加したお笑いコンビ「マテンロウ」のアントニー(29)が「ワンフォーオール!! オールフォーワン!!」(1人はみんなのために、みんなは1人のために)と大声で呼び掛け、「ONE TEAM」となった。16日は晴天に恵まれ、一般募集した約500人が田植えに励んだ。

稲が成長する7月中旬~8月中旬頃には、日本代表候補のフランカー、リーチ・マイケル(30=東芝)、SH田中史朗(34=キヤノン)、NO8姫野和樹(24=トヨタ自動車)をデザインした色鮮やかな絵が浮かび上がる。高さ約50メートルの展望室からはダイナミックに描かれた地上絵が一望でき、W杯期間中でも十分楽しめるという。市農政課担当者は「世界一の田んぼで、粘りある力強い米を作って(8強入りを目指す)日本代表を応援したい」と話した。

今年で12回目を迎えた田んぼアートは、15年に世界最大としてギネス記録に認定された。埼玉県北部に位置する行田市はW杯開催都市の熊谷市に隣接し、17年に放送されたTBS系ドラマ「陸王」の舞台としても知られている。