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  この病気にこの名医
 

【第8回】

抗がん剤治療に画期的変化

この病気にこの名医

肺がん2(下)

 肺がんは、抗がん剤の効果の違いから非小細胞がんと小細胞がんに分けられる。小細胞がんは、化学療法(抗がん剤治療)と放射線療法が効果があるのに対し、非小細胞がん、いわゆる患者の多い腺がん、扁平(へんぺい)上皮がん、大細胞がんに対する抗がん剤治療は必ずしも満足いく結果をもたらしていない。このような背景から術後の化学療法が期待できないとされていた。

 「その術後化学療法に、ここへ来て大きな変化が起こり始めたのです」と、東京医科大学病院(東京・新宿区)第1外科の坪井正博医師(43)は言う。それも「これまでの認識を一変させるほど」だという。

 そのトピックの発信元は、昨年6月に開催された米国癌治療学会(ASCO)での報告。第1は米国の研究グループが行ったもの。病期TBの肺がんを切除後、抗がん剤のカルボプラチンとパクリタキセルを投与したグループと、手術のみで術後化学療法を行わなかったグループとを比較。4年生存率は術後化学療法群が有意に上回っていた。

 そして、第2はカナダと北米グループが行ったもの。病期TBとU期の肺がんを切除後、抗がん剤のシスプラチンとビノレルビンを投与したグループと、手術のみのグループとを比較。5年生存率は術後化学療法群が69%、一方、手術のみ群は54%。やはり、これも術後化学療法群が有意に上回ったのである。

 「第1の米国の研究グループのデータはまだ完全ではありませんが、これまでの結果から統計学的に十分患者に術後化学療法が有益であることは証明されました」。術後化学療法が科学的な根拠(EBM)によって有効と裏付けられたのである。「ただ、抗がん剤ですから副作用はつきものです。通常ある吐き気、嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感などに加えてカルボプラチンとパクリタキセルはしびれ、脱毛といった副作用があります。シスプラチンとビノレルビンではシスプラチンに腎毒性の恐れがあるので外来での投与は無理です。やりやすいのは前者ですが、その選択は患者の社会環境を十分に考えて、医師と話し合って決めるのがいいと思います」。

 その副作用(毒性)から嫌われてきた抗がん剤だが、肺がんとの闘いの武器として、大いなる選択肢として浮上してきたのである。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆肺がんの名医

 ▽岡山大学医学部付属病院(岡山市)腫瘍・胸部外科・清水信義教授
 ▽国立病院機構九州がんセンター(福岡市南区)呼吸器部・一瀬幸人部長
 ▽福岡大学病院(福岡市城南区)第2外科・白日高歩教授
 ▽産業医科大学病院(福岡県北九州市八幡西区)第2外科・安元公正教授
 ▽静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)呼吸器外科・近藤晴彦部長
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