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2004年ダカールラリー

増岡、王座奪回へ「すぐにでも走りたい」

増岡浩

 世界一過酷な自動車ラリー「テレフォニカ・ダカール2004(通称パリダカ)で総合2位となり、3連覇を逃した増岡浩(43=三菱パジェロ・エボリューション)が、王座奪回に向けてスタートした。今回の2位は、たった1度のシフトミスが原因。敗れたものの、完走率40%という史上まれに見る難コースで「それ以外はパーフェクトの走りができた」と自信をつけた。帰国直後にも関わらず「今すぐにでも走りたい」と言い切る「砂の王」は、雪辱へ闘志を燃やしていた。

敗因は、何万回に1度のミス

 −−あらためてレースを振り返って

 増岡 チームがワンツーフィニッシュできたことは良かった。1位だけ、1位と3位という形とは違って、1、2位でゴールしたことで、チームの総合力が実証された。

増岡浩

 −−V3を逃したのは、やはり悔しい?

 増岡 やはり個人的には3連覇を狙っていたわけだから。序盤から抑えて抑えて走って、中盤でトップに立って、引き離しにかかろうとしたときにミスをしてしまった。

 −−ミスの状況を具体的に

 増岡 ちょうど砂丘にかかったとき、トップのペテランセルが20メートル先に見えた。「これから抜くぞ」と思ってギアを1速に入れ替えようとしたとき、普段は絶対にしないミスを犯してしまった。

 ラリーカーのギアボックスは、市販車によくあるH型ではなく、シーケンシャルで縦に6速が並んでいる。

 増岡 僕はそのとき、3速に入っていると思って一気に2段階下げた。だが、実は2速に入っていたものだから、入ったのはニュートラル。エンジンの回転、タイミングが合わず、一瞬にしてギアが磨耗し、1速が壊れてしまった。砂漠では止まったら発進できないし、砂丘では1速でしか上れない。目の前が真っ白になった。最も神経のつかう部分のため、普段だったら絶対にないこと。まさに何万回のうちの1回のミス。敗因は、それがすべて。

家族からもらった銀メダル

 −−ペテランセルが目の前に見えたことが影響した?

 増岡 あと10メートル先にいたら、ミスしなかったかもしれない。1年間、準備しても、あんな単純なミスで終わってしまう…。その悔しい気持ちはあるけれど、ミスはその1回だけだったから、2位でもサバサバしていられる。

−−そこからどう立ち直ろうと

 増岡 最悪の場合、チームのサポートカーを待つしかないが、それには5〜6時間のタイムロスになる。順位も入賞圏外に落ちてしまう。だから、2速で何度も何度も(砂丘越えに)トライした。途中、同僚の助けも借りて何とかゴール。1時間23分のタイムロスは大きかったが、ベストは尽くした。

銃口を向けられ、背筋が凍った

増岡浩

 −−強盗にも遭われました

 増岡 初めて銃口を向けられ、背筋が凍った。前日、トップタイムだった僕はその日はトップスタート。時間通り3分前にスタート地につくと、兵士の格好をした人間4人がやってきた。

 キャンプ地では、ライフルを背負った軍隊や警察が警備をしており、武装した者がいても不審に思わない。

 増岡 だが突然、そのうちの2人が運転席に向って、僕とナビゲーターに銃口を向けた。もう1人は、大きな石を車の前に並べてスタートできないようにし、さらにもう1人はスタートの係員と激論を交わしている。これは下手な動きはできないと思って、明かりを消してエンジンを止め、車内で両手を上げた。引き金を引かれたら終わりだから、さすがに足が震えた。初めての経験で、撃たれたら体に穴が開くのかなあ…とか、さすがに動揺した。

 モロッコからモーリタニアに入る国境地点での出来事。強盗は大会役員を脅迫し、「通行料」だとして1台につき50ユーロ(約6500円)を要求した。役員はすぐに対処し、競技は数分後に再開した。

 増岡 でも、僕のスタート時間は過ぎていたから、役員が「この車だけは出してくれ」ということになって。僕だけは通行料を取られなかった。お金を出している暇はなかったから。2台目からはしっかり取られていた。

 恐怖と引き換えに50ユーロを得した? 増岡は、猛スピードでコースを走り抜けた。その後、強盗団は逮捕された。

まれにみる難コース、最後まであきらめず

増岡浩のグローブ

 −−今回のコースは難しかった

 増岡 パリダカ挑戦は18度目だったが、例年になく難しかった。距離は長いし、珍しく雨がたくさん降った地域があって、砂が水分を含み、走りづらかった。昨年はコースが比較的、簡単だったので、今回はその反省を元に難しく設定したようだが、難しすぎたようだ。道幅が狭く、両側に木が並んでいるコースなどバラエティに富んでおり、テクニカルなコースが好きな僕としては、楽しんで走れた。

 −−第10、11ステージが中止となった影響は

 増岡 「武装強盗団を警戒し、治安上の理由」と主催者は発表したが、遅れているドライバーの救済という意味合いもあったと思う。コースが難しすぎた結果、朝になっても車が半分も帰ってこない日が続いた。砂漠の夜は、トンネルを走っているような怖さがある。コースを外れる危険もあり、そこで夜を明かすしかない。朝になってゴールしても、給油と簡単な調整でまた次のステージをスタートしなければならず、睡眠時間も削られ、そのうちリタイヤということになる。事故も起きかねない。主催者はこのままだと、完走できる車が非常に少なくなると考えたのではないか。

 −−テクニシャンの増岡さんとしては、挽回のチャンスが減ったのでは?

 増岡 僕にとっては残念だった。もちろん、やってみなければ分からないが、走れば、タイムを縮められた可能性はあった。

 −−終盤にチームオーダーはあったのか?

 増岡 チームからの指示は「1、2位でゴールしろ」。リスクを負うな、リタイヤだけはするなというもので、順位を固定するものではない。長丁場のラリーでは、何があるか分からないから、最後まであきらめず、ベストを尽くした。だが、ペテランセルは自分と同じパジェロを乗っており、車の潜在能力は分かっている。普通だったら逆転はないとは思っていた。ただ、無理のない範囲でアタックしてプレッシャーは与えていた。

雪辱へ、カートトレーニングを導入

増岡浩

 −−来年に向けては

 増岡 僕としては2位、1位、1位、2位ときており、大きな不満はない。だが、来年はトップに返り咲かないといけないので、成田に着いたとたん、気持ちを切り替えた。トレーニングのスケジュールやプランニングもほぼできている。

 −−具体的には、どのようなものを

 増岡 常に毎年、プラスアルファが必要と考えており、今年は実戦練習としてカートを取り入れる。午前中はフィジカルトレーニング、午後はカートで練習といった具体に。高スピードを保ちながらのマシンコントロール、クイックネスな反応、動体視力を鍛えたい。パジェロも年々、反応が素早くなっているので、ドライバーはそれを生かすよう、コンディショニングを整えなければならない。

 カートは、故アイルトン・セナに代表されるように、F1レーサーの登竜門とも言われる。コンパクトなフレームで車高が低く、体をむきだしにして走るため、体感速度は通常の2倍以上だといわれる。

 増岡 日本を代表するドライバーとして、新しいチャレンジをどんどんしたい。努力したことは実になるし、マイナスになることはない。常に前向きにいきたい。今回、たった1度のミス以外はパーフェクトの走りだった。体もパーフェクト。これまでのレースの中で最高の内容で、やってきたことが正しかったという自信はついた。

 −−増岡さんの挑戦が、多くの若者に夢を与えている

 増岡 やはり夢は大切。自分が頑張ることで、若いドライバーの励みにもなりたい。僕は夢が具体的な分、人生が充実している。

 帰国1週間後のロングインタビュー。連覇を達成し、穏やかな表情を浮かべていた昨年とは違うエネルギーを感じた。雪辱に向けての準備を着々を進め、心身ともにワンランク上を目指している。この向上心、挑戦心がある限り、増岡は進化し続ける。

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