リオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子400メートルリレー(切断など)銅メダルの佐藤圭太(25=トヨタ自動車)が29日、7月14日に開幕する世界選手権(ロンドン)でのメダル獲得を誓った。

 東京・豊洲で行われた「LIXILユニバーサル・ラン スポーツ義足体験授業」に参加。2週間後に迫る世界選手権について「3年後に向けて結果にこだわりたい。リレーではリオ大会の再現が出来るよう頑張りたいです」と意気込んだ。

 佐藤は義足開発メーカー「Xiborg(サイボーグ)」(東京・渋谷)と専属契約を結んでいる。先月にはリオ大会男子100メートル(切断などT44)5位入賞の全米王者、ジャリッド・ウォレス(27)が同社と競技用義足の共同開発契約を締結した。競技用義足は欧州企業の製品が主流で、世界のトップ選手が日本製を選ぶのは異例。佐藤は「(ウォレスは)義足の使い方が違う。コミュニケーションを図って使い方などを盗んで、少しでも近づきたい」と話した。

 義足体験授業には江東区立豊洲西小の6年生計43人も参加。短距離対決やトークショーなどを約2時間行った。陸上400メートル障害で世界選手権銅メダルの為末大氏らも出席した。