パラリンピックの競技ボッチャがデジタルスポーツになった。

 株式会社ワン・トゥー・テンは23日、都内で会見を行い、デジタルテクノロジーを使ってボッチャをエンターテインメントに演出した「サイバーボッチャ」を披露した。

 ルールや投げるボールは変わらないが、通常の半分のコートをLEDライトなどを駆使して光と音でビジュアル化し、センサーで的のボール(ジャックボール)との距離や点数を自動計測してリアルタイムでコートに表示される。

 全国のアミューズメント施設やバーなどの飲食店などへの設置を目指す。販売価格600万円(税別)などの利益のうち10%が日本ボッチャ協会に寄付される。ワン・トゥー・テンの沢辺芳明社長は「サイバーボッチャのコンセプトは“デートに使えるボッチャ”。ボッチャはゲーム性が高く、ダーツやビリヤードに変わるものになりうる」と期待を込めた。

 デモンストレーションでサイバーボッチャを体験した、日本代表で昨年のリオデジャネイロ・パラリンピック銀メダリストの広瀬隆喜は「光と音の演出がすごくてドキドキワクワクが伝わってくる。ぜひ体験してほしい」と話した。