日本パラリンピック委員会(JPC)が主催するアスリート発掘イベント「“競技転向”ねらえパラリンピック!」が4日、さいたま市の埼玉県障害者交流センターで行われた。すでに競技スポーツに取り組んでいる下肢に障害を持つアスリートを対象に、競技転向の機会を提供し、パラリンピックでメダル獲得を狙える人材を見いだそうというもの。

 参加者は車いす使用者、立位合わせて29人(女性5人)。陸上、競泳、車いすバスケットやラグビー、サッカーなどのパラスポーツ経験者で、新たな競技にチャレンジして自分の可能性を広げようという意欲にあふれたアスリートたちだった。午前に基本的な体力、運動能力を測定し、午後には19の競技団体が開設したブースでそれぞれの競技を実際に体験した。

 日本パラ・パワーリフティング連盟の吉田進理事長、寿子事務局長も会場にベンチプレス台を設置して参加者の体験をサポートし、競技の特色や練習環境などを丁寧に説明。「みなさん、すでにスポーツをしているから基礎体力が違う。楽しみな選手もいましたね」と声をそろえていた。