女子PTS2(運動機能障害)で秦由加子(37=マーズフラッグ/稲毛インター)は6位に終わった。

 秦はレース後、報道陣に囲まれると両手で顔を覆った。こみ上げる悔し涙をこらえ切れない。「地元で、多くの応援をいただいたのに、結果につなげられなくて申し訳ありません」と言うと、再び言葉に詰まった。

 得意のスイム(750メートル)はトップだったが、バイク(20キロ)とラン(5キロ)で海外勢に逆転され、総合タイムも優勝したシーリー(米国)から約8分遅れ。スイムからバイクへのトランジションでスイムスーツを収納ボックスに収め切れず、10秒のペナルティーも受けた。

 昨年の4位から優勝を狙ったが、順位を落とした。「世界との差がありました。1つ1つ練習を積み重ねるしかありません」。秦が悔しさをエネルギーに変える。