男子54キロ級はリオデジャネイロ・パラリンピック代表の西崎哲男(41=乃村工芸社)が137キロで優勝した。

リオ前の16年6月にジャパン杯で自らがマークした136キロの日本記録を2年8カ月ぶりに更新。特別試技では140キロに挑み、バーベルを差し挙げた直後にガッツポーズをつくったが、3人のジャッジの判定は不成功だった。

「(140キロは)きれいに挙がったんですが完璧ではなかったですね。やはりメンタルの弱さですかね」と西崎は複雑な表情で今年最初の試合を振り返った。

1回目の132キロをフォームが崩れて不成功に終わったのが響いた。成功していれば137キロ、140キロ、特別試技でそれ以上の重量を想定していたが、2回目に132キロ、3回目に137キロと軌道修正しなければならなかった。

「1回目を落としたのが…。もっと軽い重量を確実に挙げられるようにならないと」と反省しつつ、久しぶりの記録更新に「140キロを挙げる力はついていると思う」と自信も手にした。東京パラリンピックへ向けて145キロが最低目標になる。