ジャパンパラ陸上競技大会の開会式、会見が19日、岐阜市内のホテルで行われた。16年リオ・パラリンピック、17年ロンドン世界選手権のメダリストら海外からも男女8選手が出場する大会は20、21日の両日、同市の長良川競技場で開催される。

男子走り幅跳び(義足T63)の山本篤(37=新日本住設)は淡々と記者の質問に対応した。ライバルのシェーファー(ドイツ)が6日前に地元の大会で世界新の6メートル80を跳んだことについて聞かれても、「出るだろうとは思っていたし、驚きはないです。僕の状態は良くなっていますが、万全ではないので今大会で(記録の)イメージはできていません」。

リオ・パラリンピック、ロンドン世界選手権銀メダリスト。5月の北京GPで自己ベスト、アジア記録の6メートル70をマークしている。昨年引退したポポフ(ドイツ)の世界記録にあと7センチに迫っていたが、シェーファーに先を越された。それでも「僕のスタイルは変わらない。状況がよければ(自分も)出せると思っている」と余裕と自信をのぞかせ、20年東京パラリンピックの出場権がかかる11月のドバイ世界選手権へ実戦と調整を重ねる。今大会は走り幅跳びのほか100、200メートルにエントリーしている。