女子55キロ級で山本恵理(36=日本財団パラリンピックサポートセンター)が63キロの日本新をマークして優勝した。

1回目で60キロに成功し、自らが保持していた59キロの日本記録を更新。2回目に63キロを失敗したが、最終試技できっちりと上げてガッツポーズをつくった。

「65キロを狙っていたので少し悔しい気持ちがありますが、最後に修正できて63キロを上げられてよかったです」

目標にしていた65キロは東京パラリンピックの標準記録。代表になるにはさらに17年の世界選手権から来春までの国際大会の成績で決まる東京パラ・ランキングで8位以内に入る必要がある。

「今日63キロを上げられたことで、65キロはもう目標ではなくなりました。今年度中には70キロを上げたいですね」

パラリンピック、障がい者スポーツの普及・教育の仕事に携わり、自らアスリートとして東京パラを目指している。

「この会場が満員になると思うと、絶対に出場したいと思いました」

本番会場でのテストイベントを兼ねたW杯で金メダル。年度内に70キロに到達し、さらに記録を伸ばせれば、東京パラ代表の夢も現実になる。