男子は東京パラリンピック代表に内定している鈴木朋樹(26=トヨタ自動車)が1時間22分2秒で優勝した。

鈴木はスタート直後からトップに立ち、5キロ過ぎから独走。2位の山本浩之(54=はぁとスペース)に4分42秒の大差をつけてゴールテープを切った。3位には山本と同タイムの1時間26分44秒で渡辺勝(28=凸版印刷)が入った。

女子はトライアスロンとの二刀流で東京パラリンピックを目指す土田和歌子(46=八千代工業)が1時間39分42秒で優勝。日本記録保持者の喜納翼(30=タイヤランド沖縄)は1時間41分24秒で2位だった。

今レースは世界パラ陸連公認で、東京パラを目指すマラソンのスペシャリストにとって、自力で代表切符を獲得できる事実上のラストチャンス。19年4月1日から来年4月1日までの2年間限定の世界ランキングで出場圏に浮上するための最低限の目標タイムは男子が1時間22分23秒、女子は1時間36分26秒だった。

男子でこのタイムを上回ったのは、昨年の世界選手権3位で代表内定の鈴木のみ。女子では喜納が昨年のレースでマークした日本記録の1時間33分50秒で世界ランキング4位と出場圏につけているが、記録を伸ばすことはできなかった。東京パラの車いすマラソン出場枠は1国・地域で男女とも最大3人。