男子WH2(車いす)は梶原大暉(19=日体大)が渡辺敦也(27=アキレス)を2-0(21-10、21-14)で破り、2連覇を飾った。2日間で1次リーグ2試合と準決勝、決勝を戦い、すべてストレート勝ち。「全体的にやってきたことを出すことができた」と満足そうだった。

今春、福翔高(福岡)を卒業して日体大に進学。しかし、新型コロナウイルスの影響で入学式はキャンセルになり、いまだに通学もできない。福岡の自宅でオンライン授業を受け、地元のパラや健常者のジュニアクラブに通って練習を続けてきた。そこで磨いてきたチェアワークと上体のひねりを利かせた強いスイングが優勝につながった。

「東京で独り暮らしをする予定だったんですが…。でも、福岡で充実した練習ができているし、(東京パラが)1年延期になってもモチベーションもあるし、不安はないです」

東京パラリンピック出場を争う世界ランキングでは、WH1村山浩(46=SMBCグリーンサービス)とのダブルスで3位、シングルスでも4位につけ、代表入りが有力視されている。先月19歳になったばかりのニューパワーが、メダルを狙える実力を備えつつある。