スーパー大回転2戦が行われ、女子座位で18年平昌パラリンピック銅メダルの村岡桃佳(24=トヨタ自動車)が第1戦で優勝した。第2戦は途中棄権だった。

村岡は19年春から車いす陸上に本格的に取り組み、夏冬二刀流で今夏の東京パラと来年3月の北京パラ出場を目指している。今レースが2季ぶりのスキーの実戦になったが、第1戦で後続に4秒以上の差をつけて圧勝。第2戦は転倒したが、「楽しかった。(転倒は)思い切って攻めた結果」と明るい表情だった。

昨年9月までの1年半は陸上に専念していたが、同秋からスキーの練習を再開。今後は交互に両競技の大会に出場予定で、今月20、21日に陸上の日本選手権、1週間後に日体大競技会を走る。4月にはスキーのアジア杯を滑り、その後に陸上のジャパンパラ大会を走るという。

今大会は北京パラ出場枠を争うポイント争いの対象になり、今季国内初の国際パラリンピック委員会(IPC)公認レース。男子座位は2戦ともに平昌パラ8位の森井大輝(40=トヨタ自動車)が制し、同パラ5位の狩野亮(34=マルハン)が2位だった。