昨年の世界選手権覇者である星奈津美(25=ミズノ)が2分5秒20で銅メダルを獲得した。12年ロンドン五輪に続く2大会連続の銅メダルとなった。

 表彰式を終えた星は「ちょっとレース後はほっとして泣きすぎた。悔しさがまったくなくてやりきって本当にすがすがしい。すべて出し切った」と満面の笑みを浮かべた。

 ロンドンと同じ銅メダルだったが、重さは全く違った。世界選手権王者として臨み、ロンドンに続く2大会連続のメダルを期待された重圧があった。

 「(4年前と)全然重さが違う。昨年(世界選手権)の結果もあったし、4年前にメダルを取って続けて取らなきゃならないというのがあった。4年前より背負っているものがあった」

 14年にはバセドー病を治すため、甲状腺全摘手術を受けた。北島康介を育てた日本代表監督、平井伯昌監督の門をたたき、環境も変えた。「手術もありましたし、環境も変えてモチベーションの維持が難しい時期もありました。でもすべて自分のプラスになった。最高の舞台でいろいろな人に支えてもらって頑張れた」。

 レース後、平井監督に会ったときには「先生を見ただけで涙があふれた。本当によく頑張ったとほめてくれた」と笑った。4年前と同じ色のメダルに終わったが、最後まで星はすがすがしかった。