【三振<四球】青学大2年・夜明け前の吉田正尚に渡した手書きのメモ【小さな大打者】

レッドソックス入りした吉田正尚外野手(29)のバッティングに注目しよう。メジャーでもフルスイングを貫くはずだ。オリックスでは「強振しても三振しない男」といわれ、昨年は日本一に導いた。日本人サイズ(身長173センチ)の打者が、海を渡って大型投手に挑みかかる。大谷翔平(エンゼルス)は二刀流を貫いて、ベーブ・ルース以来の記録を重ねた。お次は吉田がフルスイングでメジャーを驚かせる番だ。

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◆吉田正尚(よしだ・まさたか)1993年(平5)7月15日生まれ、福井県出身。敦賀気比では1年夏と2年春に甲子園出場。青学大を経て15年ドラフト1位でオリックス入団。定位置を確保した18年から3年連続全試合出場。20、21年に首位打者、21、22年には最高出塁率も獲得。18~21年にベストナイン選出。21年から選手会長に就任し、2年連続のリーグ優勝と22年の日本一に大きく貢献。日本代表としては19年プレミア12優勝、21年東京五輪では金メダル獲得。ポスティングシステムを利用して23年から5年契約でレッドソックスへ移籍した。173センチ、85キロ。右投げ左打ち。

昨季パで1人 セはDeNA宮崎敏郎

三振41。吉田が昨年記録したこの数は、パの規定打席到達者(21人)の中で最少だった。対して四球はリーグ2位の80。目立たないながら、三振が四球より少なかったのは吉田だけだった(セはDeNA宮崎敏郎1人)。オリックスに在籍した7年間で、4年連続を含めて5度記録している。

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徳島・吉野川市出身。1974年入社。
プロ野球、アマチュア野球と幅広く取材を続けてきた。シーズンオフには、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介する連載「ヨネちゃんのおシャレ野球学」を執筆。
春夏甲子園ではコラム「ヨネタニーズ・ファイル」を担当した。