【竜の希望】抑え候補の松山晋也 支配下即、昇格即、26年WBCまで/連載〈20〉
中日育成ドラフト1位の最速154キロ右腕、松山晋也投手(22)が5日に支配下登録されました。6日に出場選手登録され、遠征先のさいたま市内のホテルで会見。背番号は90に決まりました。豪快な投球フォームで、2軍では21試合に登板して0勝1敗10セーブ、防御率3・26をマーク。リリーフ陣の救世主を期待される育成の星が、熱い思いを明かしました。3年後の26年WBC候補を紹介する「ホープに聞く」で、先物買いのピックアップです。
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◆松山晋也(まつやま・しんや)2000年(平12)6月23日生まれ、青森県出身。八戸学院野辺地西から八戸学院大を経て、22年育成ドラフト1位で入団。北東北大学リーグ戦のデビューは3年秋と遅かったが、実績を上げプロ指名を勝ち取った。大学の12学年先輩、広島秋山との対戦も目標の1つ。188センチ、92キロ。右投げ右打ち。
「見返してやるぞ」
松山は緊張の面持ちで、晴れの支配下登録会見に臨み、喜びをかみしめた。
松山うれしいの一言です。やっとスタートラインに立ったと感じました。
八戸学院大で待機していた昨年10月のドラフト会議。支配下では声がかからず、育成ドラフトで1位指名を受けた。
松山10月20日にドラフトで(名前が)呼ばれたときに、うれしい半面、悔しさも多かったですね。自分に対しても見返してやるぞ、と思っていました。
悔しさを糧に2軍で結果を出し続けた。
いきなり守護神も任され、188センチの長身から繰り出す最速154キロの真っすぐと鋭く落ちるフォークを武器に、打者を圧倒した。
ウエスタン・リーグでは21試合に登板してリーグ最多の10セーブをマークし、0勝1敗、防御率3・26の成績。1軍リリーフ陣の戦力として、支配下登録即1軍に招集された。
枯渇気味のブルペン
中日はセットアッパーのロドリゲスが来日せず、亡命報道が出るなど勝利方程式は開幕から不安定な状況が続く。
祖父江や勝野を中心に登板過多気味で、田島も離脱した。巡ってきたチャンスに、ルーキー右腕の気合も高ぶる。
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