【育成4位→開幕先発】オリ茶野 集中しすぎ…応援歌「篤政」気づかず/連載〈15〉

現在、オリックスで開幕から全試合にスタメン出場しているのは、中川圭太外野手(27)とルーキーの茶野篤政外野手(23)です。茶野選手は22年育成ドラフト4位で入団し、開幕直前の3月下旬に支配下登録されたばかり。開幕スタメンを勝ち取ると、14試合連続安打を放つなど存在感を見せています。好調の打撃の秘訣(ひけつ)は、攻めの気持ちと読書? プロで初のシーズンを過ごし約1カ月半が経った、率直な思いを聞きました。

プロ野球

◆茶野篤政(ちゃの・とくまさ)1999年(平11)8月4日生まれ、滋賀県出身。中京学院大中京、名古屋商大、四国IL・徳島を経て22年育成ドラフト4位でオリックス入団。3月24日に支配下登録され開幕1軍入り。開幕戦に「8番右翼」でスタメン出場した。今季推定年俸500万円。175センチ、80キロ、右投げ左打ち。愛称はチャーボー。

ヒーローインタビューを終え頓宮裕真(左)、山本由伸にはさまれながらポーズ=2023年5月13日

ヒーローインタビューを終え頓宮裕真(左)、山本由伸にはさまれながらポーズ=2023年5月13日

vs朗希 3三振→強襲安打

――開幕から全試合にスタメン出場。(17日現在)ここまでを振り返って

茶野最初入団した時はまさか、こんな1軍で出られると思っていなかったので、本当にすごくいいチャンスをいただいているなと思いながら、日々やっています。

――調子が落ちた時にどうするかが大事と言っていた。4月中旬に安打が止まった期間があったが

茶野いい時ばっかりじゃないので、落ちた時にどう上げてこられるか、というのはずっと考えていて。今回も落ちたんですけど、調子悪い時に「見逃して、見逃して」じゃなくて「振って行って、振って行って」というのを変えずにできたのが、またちょっとずつ良くなってきた要因かなとは思っています。

――「振って行って」と思えたのは

茶野ずっと、これまで学生野球とかやってきて、調子悪い時に(ボールを)見ようとしてしまって、結局もっと調子が悪くなったりという経験はずっとあったので。それを生かして、そういう経験から、積極的に行くのは変えずにやろうというのは心がけています。

――4月14日にロッテ佐々木朗希と初対戦し、4打数無安打3三振。率直な印象は

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野球

磯綾乃Ayano Iso

Saitama

1991年(平3)埼玉県春日部市生まれ。早大から14年入社。
整理部を経てアマチュア野球担当、阪神担当からサッカー担当に。
大学時代はインドの国民的スポーツ「カバディ」に夢中になり、全日本カバディ選手権で4強入り(出場6チーム)。