【かわいい】山賊たちの癒し処 西武・滝沢夏央が仲間をも魅了するワケ/連載〈16〉

西武滝沢夏央内野手(19)の身長は164センチで、現在の球界では最小兵になります。WBCで負傷した源田が不在の中、遊撃のスタメン機会もあり、4月15日の日本ハム戦(エスコンフィールド)ではプロ1号本塁打もマーク。もうすぐ20歳になる伸び盛りの若獅子が、照れながらも思いを話してくれました。

プロ野球

◆滝沢夏央(たきざわ・なつお) 2003年(平15)8月13日生まれ、新潟県上越市出身。野球は保育園時代に軟式で始め、中3で県選抜に選出。関根学園(新潟)では内野手兼投手として1年春から1桁背番号を背負うも、甲子園出場なし。21年育成ドラフト2位で西武入団。22年5月13日に支配下登録された。昨季は48試合に出場し、2割2分4厘、0本塁打、4打点。愛称は「令和の牛若丸」。164センチ、63キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸750万円

◆滝沢夏央(たきざわ・なつお) 2003年(平15)8月13日生まれ、新潟県上越市出身。野球は保育園時代に軟式で始め、中3で県選抜に選出。関根学園(新潟)では内野手兼投手として1年春から1桁背番号を背負うも、甲子園出場なし。21年育成ドラフト2位で西武入団。22年5月13日に支配下登録された。昨季は48試合に出場し、2割2分4厘、0本塁打、4打点。愛称は「令和の牛若丸」。164センチ、63キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸750万円

「大人だな~って」

――8月13日が20歳の誕生日。大人になるのはどんな心境ですか?

滝沢えーっ、大人になったな~って感じで。あまり変えずに、今まで通りでいいかなって。

――小学生の頃、20歳はどう見えましたか?

滝沢大人だな~って。深く考えたことはないですけど、当たり前のことは当たり前にできるよう、そんな大人になりたいなと思ってました。

――当たり前のこと、とは?

滝沢当たり前のこと、うーん、子どもなら許されることも大人はやっぱ許されないこともあると思いますし、例えば、礼儀とかいろいろっすね。

――学校でもいろいろ教わったり?

滝沢中学校の時は「全て野球につながる」ということで、1つのあいさつもそうですし、そういった「気付く力」だったりを。野球につながるところはあると教えてもらいました。高校では自分たちからごみ拾い活動とかやってました。全て最後は野球につながるという教えだったので。

――野球につながる、を感じた場面も?

滝沢逆転サヨナラ勝ちも、何点差もひっくり返した試合もたくさんありました。最後の1球まで何が起こるか分からない中で、ごみ拾いで結果変わるかどうかは分からないですけど、当たり前のことが当たり前にできれば、野球の神様は味方してくれるんじゃないかなと思ってました。

――チーム内に理想の大人っていますか?

本文残り69% (2123文字/3096文字)

1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。