【金子真仁の獅子担日記2】早起きの季節到来「中村剛也内野手が出てきた。ビックリ」

西武の本拠地ベルーナドームやカーミニークフィールドに「音」が戻ってきました。26年シーズンの始まり。入寮、始動。2月1日のキャンプインに向け、筋肉がほぐされていきます。記者も5時とか6時とか、早起きの季節。寒さがこたえます。月3回の獅子担日記、1月の中編です。

プロ野球

■1月7日(水)

入寮。ルーキーたちへの「何を持ってきましたか?」が風物詩になって、もう何年になるのだろう。

ドラフト6位、川田悠慎外野手(23=四国銀行)の「監督さん(LINE)スタンプ」は斬新だった。

スマホを取り出して何をするのかと思ったら「スタンプです」と報道陣に見せてきた。個人的には今回の12球団ルーキーで優勝だったと思う。ダントツで。

入寮した川田が披露したLINEのスタンプ

入寮した川田が披露したLINEのスタンプ

ただ「戦略」に出ない場所にこそ人柄が現れたりもする。

若獅子寮の入り口には3センチ程度の段差がある。皆、スーツケースを引いて入り口へ歩いてくる。

段差をまるで気にせずにタイヤをぶつけて勢いで上げる選手。1メートル手前からフワッと上げる選手。段差の手前で一瞬だけ止める選手。

正解などないけれど、人柄は出る。それはきっとプレーにも反映される。

川田のスタンプ以外での「マイMVP」は、育成ドラフト1位の新井唯斗内野手(18=八王子学園八王子)だ。父が運転席、母が助手席にいた。

そして後部座席にいた新井は、降りて、バックハンドでドアをばたん。少々やんちゃなしぐさながら、ギラギラしている目も含め、実に様になっている。

不慣れな場に「緊張してます」と言いながら、目は楽しんでいる。化けて、スターになってほしい。

入寮した新井は高校のチームメートとの写真を持ち込む

入寮した新井は高校のチームメートとの写真を持ち込む

■1月8日(木)

朝9時からの「恒例」になりつつある是沢涼輔捕手(25)の練習を眺めていたら、ベンチの奥から音がした。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。