【新ペアに聞いた〈1〉】ゆなすみ結成半年でGP「自分たちを世界で広める」

日本スケート連盟(JSF)は9月6日、グランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯(11月24~26、大阪・東和薬品RACTABドーム)の追加選手を承認し、ペアでは長岡柚奈(18)森口澄士(21)組(木下アカデミー)がエントリーされました。5月にペアを結成し、約半年でGPシリーズに初参戦します。

その“ゆなすみ”ペアは8月12日、木下トロフィー争奪大会(木下アカデミー京都アイスアリーナ)で演技を初公開しました。ショートプログラム(SP)の「Can’t Take My Eyes off of You」(君の瞳に恋してる)に乗せ、ダブルツイストやデススパイラルを披露。演技後の取材では、技の習熟度の進捗やお互いの滑りの感想を話しました。

シーズン1年目に挑む2人の思いを、「ゆなすみの言葉」としてお届けします。

フィギュア

〈木下トロフィーで語った今季への思い〉

木下トロフィー争奪大会で演技を披露する森口澄士(右)・長岡柚奈組

木下トロフィー争奪大会で演技を披露する森口澄士(右)・長岡柚奈組

長岡柚奈(ながおか・ゆな) 

2005年(平17)7月13日、北海道生まれ。シングルは東北・北海道選手権大会ジュニアで21年3位、22年1位。22年全日本ジュニア選手権23位。23年1月の全国高校選手権(インターハイ)10位。趣味はうさぎを愛でること、料理。身長155センチ。

森口澄士(もりぐち・すみただ)

2001年(平13)12月29日、京都府生まれ。20年からペアに挑戦。シングルは同年全日本選手権で20年12位、21年13位、22年7位。村上遥奈とのペアで臨んだ22年全日本選手権で初優勝。23年3月の世界ジュニア選手権は4位。趣味は音楽鑑賞。174センチ。

演技に手応え「ペアの技は結構上手にできた」

――滑った感想はいかがですか。

長岡 初めてたくさんの人の前でお披露目できて、拍手もたくさんあって。ジャンプも失敗してしまったんですけど、ソロージャンプやツイストとか、ペアの技は結構上手にできたと思うので、よかったなと思います。

――2人のフィーリングはどうでしたか。

森口 初めてのお披露目にしては、だいぶ良い演技ができたんじゃないかなって思っていて。もちろんミスもあって、ちょっと目が回ったりもしてフラっとしたところもあったんですけど、そのうえで1つ1つまとめて、落ち着いて滑れたんじゃないかなと思って。初めてのお披露目で、良い演技ができたと思います(笑い)

――ペア結成の発表から3カ月で技も組み込みました。吸収のはやさや経験者の森口選手のリードが良いのではと思うのですが、そこはいかがでしょうか。

森口 先に言ってもらおうかな(笑い)

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。