【新ペアに聞いた〈2〉】さえルカ「先やる?」「どうぞ」初々しく互いの性格紹介

5月にペア結成を発表した「さえルカ」こと清水咲衣(18)本田ルーカス剛史(21)組(木下アカデミー)が8月12日、木下トロフィー争奪大会(木下アカデミー京都アイスアリーナ)で演技を初公開しました。

リンクサイドで出場選手たちが見守る中、ショートプログラム(SP)の「白鳥の湖」を披露。スロージャンプやデススパイラルなどをみせ、拍手に包まれながら滑りきりました。

4月のトライアウトを経て、5月末からカナダで合宿を敢行。現時点(8月12日時点)での技の習得状況は、ツイストはシングル、スロージャンプはトリプルと明かしました。シングルと両立して臨む今季へ、2人の思いを「さえルカの言葉」としてお届けします。

さらに本田は、木下大会とげんさんサマーカップ(滋賀・木下カンセーアイスアリーナ)でシングルとしても出場し、3日で5つの演技に挑戦。本記事の最後には、本田がげんさんカップのフリー後に口にした思いも添えました。

フィギュア

〈木下トロフィー、げんさんで語った今季への思い〉

木下トロフィー大会ジュニアペアで演技を披露する清水咲衣・本田ルーカス剛史組

木下トロフィー大会ジュニアペアで演技を披露する清水咲衣・本田ルーカス剛史組

木下トロフィー大会女子SPの演技をする清水

木下トロフィー大会女子SPの演技をする清水

げんさんサマーカップ男子フリーで演技する本田

げんさんサマーカップ男子フリーで演技する本田

清水咲衣(しみず・さえ)

2005年(平17)8月10日、大阪府生まれ。18年全日本ノービス選手権8位。全日本ジュニア選手権は20年16位、21年13位、22年11位。23年1月の全国高校選手権(インターハイ)6位。趣味は料理、神社巡り。身長155センチ。

本田ルーカス剛史(ほんだ・るーかすつよし)

2002年(平14)9月15日、大阪府生まれ。19年全日本ジュニア選手権3位。20年全日本ジュニア選手権優勝。同年グランプリ(GP)シリーズNHK杯3位。21年オーストラリア杯2位。22年GPシリーズフィンランド大会11位。趣味は食べ歩き。両親が日系ブラジル人。身長170センチ。

木下大会演技後、2人のインタビュー

初お披露目「いよいよペアやるんだなって」

清水 初めての皆さんへの披露で、どうなるか分からなくて少し緊張していたんですけど、無事に終えられて、練習よりも良い演技ができたのですごく良かったです。

本田 僕たちも新鮮な気持ちでやりましたし、僕はすごい緊張したんですけど(笑い)。いよいよペアやるんだなって思いながら滑っていました。

――実際に滑った感想はどういかがですか。

清水 緊張した中で皆さんの前でも良い技というか、すごく質が高くできたので、新しい技の練習にも取り組めるかなって思いました。

本田 演技中は必死だったので、ほぼ記憶にないくらいなんですけど、全体を終えてみて、ほんとにホッとしたというのが一番の感情です。

――リフトやツイストも披露しましたが、現時点(8月12日)で技の習熟度はいかがですか。

清水 ツイストはシングル、スローは練習ではトリプルに取り組んでいて、サルコーは降りれて、ループがステップアウトくらいまでいけています。

――リフトはこれからですか。

清水 リフトは陸では4、5種類くらいできているので、これからお互い慣れていったらすぐできると思います。

本田 もちろん段階は踏んでいかないといけないですけど、陸でのベーシックなリフトは氷上でも少しずつできてきていて、デススパイラルも今日は1周だったんですけど、2周できそうなくらいには少しずつなってきていて。また詰めてうまくなりたいと思っています。

――シングルとは異なるトレーニングをして、筋力をつける必要もあると思いますが、体づくりの面はいかがですか。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。