【箱根駅伝story〈14〉東海大】復活への思い…石原翔太郎と喜早駿介の言葉

東海大が13日、第100回箱根駅伝へ向けた取材会を開催しました。今年の箱根で2区区間4位と好走も、度重なるケガにより不完全燃焼のエース石原翔太郎(4年)と、名門・仙台育英高で現中大・吉居大和とWエースとして活躍しながらも、大学では日の目を見なかった喜早駿介(4年)。それぞれが〝復活〟の思いを胸に抱きながら、大学最後の大舞台を目指していました。

同校は19年の箱根で初の総合優勝も、22年11位、23年15位と苦戦が続いていますが、1月の箱根路では10位までに与えられるシード権獲得を目指します。2人の取材会での言葉を、ノーカットでお届けします。

陸上

ポーズを取り、写真に納まる東海大のメンバー(撮影・勝部晃多)

ポーズを取り、写真に納まる東海大のメンバー(撮影・勝部晃多)

石原翔太郎(4年)の言葉

石原翔太郎(いしはら・しょうたろう)2002年(平14)1月4日生まれ、兵庫県たつの市出身。岡山・倉敷高を経て、2020年に東海大入学。1年時の全日本は4区で区間新記録を樹立。昨季の箱根では2区を任され、区間4位。1万メートルの自己記録は28分05秒91。体育学部在籍。

――ケガの状態はどうですか

石原 足底を痛めたんですけど、足底は初めてだったので長引いてしまいました。11月ぐらいまで長引いてたんですけど、今はしっかり治療して、痛みなく順調に走り始めています。まだしっかり距離を生む段階なので、まだ完璧とは(言えない)。駅伝でまだ走る距離への適性がまだまだです。

――今年は貢献できなかった分、箱根で活躍するという思いですか

石原 自分は走れなかったのが悔しかったんですけど、第一に箱根駅伝を目指して「最後は走りたい」という思いでやっていたので、みんなが頑張ってる中、自分はしっかり治療に専念して頑張っていました。

――どんな思いで頑張っていましたか

石原 全日本や箱根予選会はシード権獲得してほしいという願いでしっかり応援に回って、チームを応援しました。予選会はエンドに行って、順位やタイム差をしっかり声かけして「頑張れ」たくさん言いましたし、全日本は現地には行けなかったんですけど、自分も「諦めてないんだぞ」っていうことを練習の中でアピールして選手を送りました。

――自信はありますか

石原 今は完全に走れる自分の状態になったので、あとは箱根に向けてしっかり作っていきたいと思います。

――ケガからの復帰まで詳しく教えてください

石原 ユニバーシアードが終わってから夏合宿に入って、夏合宿の9月ぐらいまでしっかりやってたんですけど後半に足底を痛めてしまった。そこから2カ月ぐらいでちょっと良くなったんですけど、また再発しちゃって。今また治って走り始めたって感じです。

ポーズを取りながら笑顔で写真に納まる東海大の越(左)と石原

ポーズを取りながら笑顔で写真に納まる東海大の越(左)と石原

――いつから手応えがありましたか

石原 走り始めたのが12月1日。今、1週間ぐらいたったんですけど、痛みなく順調にできてるんで、しっかりこの1カ月間でしっかり復帰できるように頑張りたいです。

――本番で走りたい区間はありますか

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。