【箱根駅伝story〈11〉東京農業大】10年…卒業した先輩と一緒に箱根を走る夢

第100回箱根駅伝(来年1月2、3日)の本大会出場を懸け、10月14日に予選会が開催されます。東京農業大(東農大)は10年ぶりの本戦返り咲きを狙います。

6月の全日本大学駅伝関東地区予選会で5位に入り、一足早く14年ぶりの伊勢路出場を決定。大学3大駅伝で2つ目の出場権獲得を目指します。

そのチームを支えてきたのが、並木寧音と高槻芳照主将の4年生コンビ。3大駅伝への出場がかなわない中でも、懸命に努力を重ねてきました。

2人が箱根駅伝を目指す理由に迫りました。

陸上

〈箱根駅伝予選会特集〉

全日本大学駅伝選考会で力走、東農大14年ぶりの伊勢路切符獲得に貢献した並木

全日本大学駅伝選考会で力走、東農大14年ぶりの伊勢路切符獲得に貢献した並木

「ここ、自分も走ったんだな」4年並木寧音

今日もまた同じ道のりを走る。

並木寧音はそのたびに思う。

「ここ、自分も走ったんだな」

鶴見中継所から戸塚中継所への23・1キロ。箱根駅伝で「花の2区」と呼ばれるコースだ。

大学3年の7月下旬から8月末。左アキレス腱(けん)痛が長期化していた並木は、チームの合宿に帯同しなかったため、権太坂の近くにある実家へと戻っていた。患部に注意を払いながら、2区のスタート地点へと向かうことが日課となっていた。

「箱根と全く同じコースを走りました。ここ、自分も走ったんだなって、見る側と走る側では全然違うなって思いました。ケガもしていましたけど、もう1回走りたいという思いが出てきました」

思い出していたのは過去だった。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。