追手風部屋のちゃんこ イラスト解説付

1月3日放送「マツコの知らない世界」で3部屋のちゃんこを紹介しました。当欄では、放送時間の関係で伝えきれなかったことを追記します。錣山部屋、大嶽部屋に続き、最後は追手風部屋です。

大相撲

大翔城が初代ちゃんこ責任者

追手風部屋は、元幕内大翔山の追手風親方が1998年10月1日付で独立して再興した。当時は内弟子が2人。

追手風親方は、当時のちゃんこ事情をこう振り返る。

「最初の1年半くらいは、自分が(ちゃんこの作り方を)ある程度教えていった」

追手風親方は日本大学時代、3年時にアマチュア横綱、4年時に学生横綱となった実力者。立浪部屋に入門し、幕下60枚目格付け出しでプロデビューした。

所要8場所で新十両昇進を決めたため、ちゃんこを作った経験は少ないのではないかと思いきや、親方はこう続けた。

「大学時代からある程度できたから。結構やらされましたから。でも、(大相撲では)作り方も材料の切り方も違いました」

弟子に教え込んでいくと、腕のいい力士が自然に出てくる。1999年春場所初土俵の大翔城(だいしょうじょう。序ノ口デビュー時の四股名は追風城)が、ちゃんこ責任者となった。

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。2023年11月から、日刊スポーツ・プレミアムの3代目編集長。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。 X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで、大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。