【秋場所こぼれ話 初日~7日目】的中した中村親方V予想 阿武咲と炎鵬の2ショット

秋場所は、横綱大の里の優勝で幕を閉じました。

現地取材の裏側、新聞やウェブに書き切れなかったことなど、「秋場所こぼれ話」としてお送りします。

まずは、初日から7日目まで。

大相撲

ずばり当たった優勝予想

初日

今場所の見どころは、「若隆景関の大関とり」「両横綱が昇進後初優勝なるか」などが大きなところ。細かくはいろいろあるので、記事で紹介していきたいと思いつつ、午前9時に場所入りした。

SNSで話題になっていた、千代翔馬関の幟を撮影した。送り主に「ニューロティカ バイきんぐ小峠英二」との名前がある。どういう関係なのか、今場所中に聞くことにした。

初日は特に、会場内をざっと見回って何か新しいことがないか様子を見ることにしている。

1階通路で、「おかげさまで百周年 大相撲へメッセージ」という企画が始まっていた。

付箋とペンが用意されていて、書いたメッセージを自由に貼れるというものだ。撮影は午前10時48分。まだ付箋はまばら。

午前11時、相撲博物館での親方トークイベントは中村親方(元関脇嘉風)が登場。部屋の決まりで、門限がないこと、嘉陽関の豪快エピソード、独特な稽古方法など、話題は盛りだくさん。今後期待する若手力士について、碇潟、福崎、五島、オチルサイハンらの名前を挙げていた。優勝予想の話題になり「大の里が優勝します。14日目までに周りがついていって、面白くしてほしい」と言っていた。イベント後、相撲博物館の外で囲み取材。優勝予想についてはさらに「大の里が最低でも13勝2敗で優勝します」と指摘していた。この時点では分からなかったことだが、最終的に優勝者も勝敗もずばり当たっていたことに驚く。

午後0時半、国技館内の食堂で昼食。提供されるメニューは毎日変わるが、1種類のみ。初日はカレーライス。

午後2時、ABEMA大相撲LIVEに出演するあかつさんの入りに出くわした。9月3日に放送された水曜日のダウンタウン「富士山SP落ちてる髪の毛を拾って作った防寒具で富士山登頂できる説」の過酷ロケをねぎらった。ロケから相当時間がたっているはずだが、マイクをテープで固定した後が日焼け跡になって残っていた。

幕下で大喜翔さんが黒星。名古屋場所で「取組前に私のノートに貼ってある取組表を見ると負けない」というゲン担ぎがあった(詳細は名古屋場所のこぼれ話を参照ください)。私は場所も変わったことだし、もういいかなと思って、取組前の花道には行かなかった。すると、負けてしまった。

取組後、大喜翔さんと話。「今度は絶対きてくださいね。(名古屋の)千秋楽も来てくれなかったじゃないですか…」と言われた。次の取組からは協力しなくては!

秋場所初日、十両土俵入りに臨む西ノ龍(撮影・小沢裕)

秋場所初日、十両土俵入りに臨む西ノ龍(撮影・小沢裕)

西ノ龍関が新十両初勝利。関取初日の緊張感について「全然です」。立ち居振る舞いや発言など、昭和の力士っぽい感じがいい。

御嶽海関から付け人を通じてお知らせがあった。場所前に母を亡くしていた件は聞かないでほしいとのことだった。

場所前から話題になっていたのは、青森県出身の幕内力士が142年間途切れていない件。負けてしまった宝富士関は、後輩の錦富士関に託したい旨を話していた。錦富士関は白星発進。記録継続を期待されていることは、意気に感じていた。

大の里(左)と琴勝峰の優勝額(撮影・中島郁夫)

大の里(左)と琴勝峰の優勝額(撮影・中島郁夫)

初日は優勝額の除幕式がある。2カ月前に取材した除幕式のネタをやっと出せた。

幕内は西の支度部屋へ。

打ち出し後、ちいかわの懸賞幕が話題になっていることを知った。宇良関への指定懸賞だった。

秋場所2日目、宇良と翠富士の取組に出された懸賞旗(撮影・江口和貴)

秋場所2日目、宇良と翠富士の取組に出された懸賞旗(撮影・江口和貴)

ガチャで当たりが出た

2日目

午前9時半すぎに場所入り。39代木村庄之助さん、43代式守伊之助さんへの幟を撮影した。

北門で峰崎親方(元幕内三杉磯)にばったり。青森県出身の幕内力士の記録の件について聞いた。

同時に阿武咲さんが場所入り。今場所から、国技館内で馬油を販売するとのこと。

午前10時53分、メッセージボードを撮影。少しずつ埋まってきている。

午前11時、親方トークイベントは甲山親方(元幕内大碇)。幕内藤ノ川関の父でもある。「入門してから、親子関係はどう変わったか」という質問に、こう答えていた。

「稽古中は敬語です。入門した時はタメ口だったのですが、床山さんが『人がいる前では敬語の方がいい』と注意してくれたんです。ただ、家族だけになると父と子に戻ります」

ちなみに、事前に寄せられた質問の中に、甲山親方の現役時代についてのものは1つもなく、ほとんどが藤ノ川関についてだったとのこと。

昼食は食堂で。シャケとコロッケ。

午後0時37分。明け荷キーホルダーのガチャをやったところ、大の里関が出てきた。当たりだ。

午後0時45分、伊之助さんに装束のことを取材。立行司2人は土俵入りと取組で着替えていた。「綾瀬市民の会」から贈られた幟についても聞いた。「実家が綾瀬市なんです。私は横浜・鶴見の出身です。実家があるので、市長も含めて市民の会として贈っていただいています。ありがたいですね」。

名古屋場所の時に、「相撲字を書いてほしい」とお願いしていた扇子を、木村千鷲さんから受け取った。素晴らしい出来映えに感動。

広報部に行き、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)にデヴィ夫人について取材。かねて夫人は、佐渡ケ嶽部屋を応援していることを明かしている。佐渡ケ嶽親方は「先代からの縁なんです。千秋楽パーティーも、時間がある時には出席していただいています」とのこと。

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。