【秋場所こぼれ話 中日~千秋楽】宇良はちいかわのキャラを勉強した 話題の懸賞旗
秋場所は、横綱大の里の優勝で幕を閉じました。
現地取材の裏側、新聞やウェブに書き切れなかったことなど、「秋場所こぼれ話」としてお送りします。
中日8日目から千秋楽までの様子です。
大相撲
伊勢ケ濱親方の本音
中日8日目
午前8時50分、場所入り。木戸の前で、関ノ戸親方(元小結岩木山)の写真を撮らせてもらった。
こんな感じで時々、チケット売り場の近くで異変が起きていないか目を光らせている。ダフ屋らしき人がいた時は、距離を縮めてマンマークするという。この様子は興味深かったので、記事にさせてもらった。
午前10時49分、応援ボードは付箋でびっしり埋め尽くされていた。
午前11時、相撲博物館で親方トークイベント。伊勢ケ濱親方(元横綱照ノ富士)が登場した。
印象に残った話は少なくない。
「限界と思っている時点で終わり。限界ってない。自分で作っている限界は限界じゃない」
印象に残った自身の取組については「あっ、ないです」。すべての取組に全力を尽くしたため、もしどれかが特別な記憶に残っているとしたら「他の相撲はどうしたの?」と思ってしまうとのことだった。
好きな食べ物を問われると「なんで人の食べ物を聞きたがるのか、意味が分からない」と本音爆発。「食にこだわりはない」そうだが、カレーライスが苦手で「望んで食べたいことはない」。
チケット事情について、チケット担当親方などいろいろ取材。高額で転売されていること、ファンクラブに入っていてもなかなかチケットが取れないこと、などなど好角家の皆さんが不満に思っていることは認識している。協会側も対策は練っている。そのあたりのことは、後日記事にしたい。
天空海さん取材。水戸龍関が引退会見で、最も印象に残った取組として、付け出しデビューした初戦で天空海さんに負けた一番を挙げていた。
天空海さんは「まさか自分の名前を挙げてもらえるとは…。涙がでました。あの時は、オレも気合が入りました。幕内くらいの力があると言われていて、やってやる、負けたくない、とという気持ちでした」。
その後は、水戸龍関が立浪部屋に出稽古に来たり、切磋琢磨した間柄。十両昇進も同じだった。
午後2時6分、大喜翔さんに取組表を貼ってあるノートを見せた。別の取材をしていたため、走って花道に向かい、なんとか間に合った。ゲン担ぎというか、本人の実力によりまたも白星。今場所、私がノートを見せると3勝、見せなかった時は1敗。
午後3時、元NHKの吉田賢アナウンサーが来場していた。ABEMAの出番は9日目だが、下見も兼ねて来たとのこと。少し取材させてもらい、記事にした。
昼食を取り損ねたため、大広間で二所ノ関部屋ちゃんこ、500円。6~10日目は塩味になっている。
午後3時22分、気合の入った出番前のあかつさんを撮影。
幕内は西の支度部屋へ。
翠富士関が帰り際に、「明日、誰?」と9日目の対戦相手を付け人に聞いていた。取組前に翌日の相手を把握する力士もいれば、当日まで知りたくないとする力士もいる。翠富士関は「そん時の気分です」と言っていた。
草野関は、今場所序盤に調子が上がらなかったこともあり、2日前の朝からウエートトレーニングなどをあえてきつめに取り入れるようにしたとのこと。「朝からトレーニングして、力を出せるようになりました」。
伊勢ケ濱親方は、部屋の力士が取組を終えると、ふらっと支度部屋の風呂に向かう。そこですぐ、弟子たちに助言をしている。
打ち出し後、観戦に来ていたタレントの勝俣州和さんを取材。よくいらしているので、とても詳しい。豊昇龍関の優勝が見たい、と言っていた。ピンクの服は衣装ではなく、私服だそうだ。
中日8日目を終え、8連勝の豊昇龍が優勝争いのトップ。1敗で大の里、隆の勝、正代、2敗で安青錦、若元春、宇良、翔猿、竜電、獅司が追う展開となった。
休み
9日目
休み。会社の働き方による事情で、本場所中も必ず休みを取ることになっている。
吉田賢アナがABEMAでの実況デビューだったので、じっくり聴いた。当たり前かもしれないが、安定感抜群。解説の中村親方(元関脇嘉風)との息もぴったりだった。
「どんと来いといかんかい」
10日目
午前9時、場所入り。応援ボードのスペースが拡大していた。
チケット担当の浜風親方(元幕内五城楼)を取材。チケットをめぐる取り組みがよく分かった。
審判終わりの安治川親方(元関脇安美錦)を取材。何人かの記者に混じって、安青錦関のことを取材。食が細いながらも体重を増やすために、おかみさんからもアドバイスを受けているとのこと。
午前11時、親方トークイベントに間垣親方(元幕内石浦)が登場。間垣親方はオーストラリアへの留学経験があるため、英語を話すことができる。親方売店でのレジ打ちの時、外国人客には英語で対応しているそうだ。
テレビ番組「はじめてのおつかい」に出演した時の裏話もあった。娘さんが初めてのおつかいに行ってくれず、収録時に2時間も説得したとのこと。「最後はスタッフに『お父さんの必死さが足りない』と結構きつく言われて、それで行ってくれました」。制作側の必死さも感じたそうだ。
午後1時20分、食堂でカレーライス。
午後1時58分、大喜翔さんに取組表を見せた。もはやおまじないのようなものだが、ついに負けてしまった。
大喜翔さんは「これも実力です。また来てください」。ゲン担ぎ終了かと思いきや、継続することに。もはや、一緒に戦っているような気がしている。
8日目に審判が交代していた件、東関親方(元小結高見盛)に聞いた。
8日目、十両土俵入り前までの審判を務めた東関親方が、十両土俵入り後も連続して、武隈親方(元大関豪栄道)に代わって入っていた。その日の幕内後半戦は、東関親方に代わって武隈親方が入っていた。
武隈親方が体調不良で診療所に行ったため、急きょ、東関親方が入った。その後、武隈親方の体調が回復したため、東関親方に代わったということだった。
連チャンで審判を務めるのは大変だが、2人とも無事で何より。
豊昇龍関の横綱土俵入りで、露払いが明生関から宇良関に代わった。明生関の取組順が早いため、代わってもらったとのこと。
幕内は東の支度部屋へ。 佐田の海関が連敗を「5」で止めた。朝稽古の時、境川親方(元小結両国)から「どんと来いといかんかい」と助言されたそう。言葉の感じがすごくいい。
玉鷲関はモニターで安青錦関の取組を見て「次の大関ですね」とつぶやいていた。
若隆景関が5敗目。大関昇進が苦しくなってきた。
午後6時53分、電光掲示板の入れ替え。担当の方がハーネスをつけて作業をしていた。
10日目を終え、10連勝の豊昇龍を、1敗の大の里、2敗の安青錦、隆の勝、正代、竜電が追う展開となった。
関ノ戸親方が怖い
11日目
午前9時、場所入り。
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1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。
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