ボートレースの一番の魅力はスピード感だと思う。しかしながら、記事や写真でそれを伝えるのは限界がある。

もっと、いい方法はないか? 答えはひとつ、映像の進化。レース中のレーサーに小型カメラを付け、ボートレーサーのリアルを公開することだ。


 
 

決して無理な話ではない。中央競馬では今春から「ジョッキーカメラ」というユーチューブ配信を始めた。騎手のヘルメットに小型カメラを付け、ゲートが開いた瞬間から、ゴールまで、騎手目線の映像を公開した。

ゴォーッという風の音、先行馬が蹴り飛ばす芝の塊、馬の上下動の激しさ、そして、騎手の生々しい言葉も聞こえる。レース後、すぐにアップロードする速報性も加わり、大ヒットしている。

ボートだって、ピットアウトからゴールまで、競馬に負けないほど激しい。水の上で木製のボートを操縦することがいかに大変か。引き波を1本越えるだけでも、相当な恐怖感がある。

SG級がいとも簡単にやっているように見えるまくり差しでも、実際は目の前で水しぶきが上がり、視界ははっきりしない。また、競り合いになれば、少しでも前へ…と体を伏せ込み、空気抵抗を減らす。こんな基本動作も、選手目線の映像があれば、今まで以上にリアリティーが伝わる。

重量面、安全面など、いろいろ精査することはあるが「ボートレーサーカメラ」の実現へ、業界の前向きな努力を期待したい。