地元勢の意地を見た。地元では気合が入るという選手も多いが、柴田直哉もそのひとり。直近3度の優出は全て福岡の実績が示す通りだ。

9月末のG3では5枠で優出を果たし、優勝戦も3着と上々の結果を残した。前検からうねりがひどく乗れる選手、乗れなかった選手と明暗が分かれるような展開となっていた。

「(その節は)前検、初日とうねりがひどかったので、そのイメージが残りやすかったです。2日目以降は落ち着きつつありました。福岡のひどい時はもっとひどいので、それに比べたら乗っていける、って気持ちで走ってます」。

走り慣れた地元勢らしく、経験の差を出すことができていた。「うねりは見ただけでは分からないんですけど、試運転や展示で乗ってみてそこで分かります。思い切ってターンができるかどうか、その感触で確かめています」。

節間で見せた強烈な攻めは確信があったからこそ実現できた。

柴田にとっては福岡3場でも特に当地が純地元と自負している。「福岡は乗れる、乗れない関係なく気合が入ります。初出走もここだし、ここだけは結果を残さないと、って気持ちがあります。その分、準優は緊張もしたんですけどね」。

3着を確保した優勝戦もだが、準優10Rも4コースから、イン山ノ内雅人、3コース下條雄太郎に先んじて2着と価値が高い。

ボートレーサーの強さは、単純に勝率だけで判断できない。「福岡ボートの柴田」は勝率1点増しで見るべきだ。


福岡ボートではめっぽう強い柴田直哉
福岡ボートではめっぽう強い柴田直哉

◆柴田直哉(しばた・なおや)1990年(平2)6月23日、福岡県生まれ。117期生として15年11月福岡でデビュー。17年8月若松で初勝利を挙げた。22年2月の福岡地区選でG1初登場、初日にG1初勝利を挙げた。同期は上田龍星、吉田裕平、金児隆太ら。166センチ、56キロ。血液型B。