再び歓喜の涙を流した。峰竜太(35=佐賀)が、究極のコンマ01トップスタートを決めて逃げ、2年ぶり2度目、選出1位から史上4人目のグランプリ制覇を果たした。同時に通算4度目のSG優勝を飾った。2着は寺田祥、3着は松井繁が入った。シリーズ戦は深川真二が差し、またも平和島で2度目のSG優勝を挙げ、6年ぶりの平和島グランプリは佐賀勢が完全制圧した。

優勝できました !  2年前とは違って(周囲に)期待されての優勝戦だったので正直、重圧がありました。しかも、平和島の水面、風、さらに進入と、負けてもおかしくなかったけど、それを言い訳にしている自分に気づき、絶対に負けたくないという気持ちが湧いてきました。スタートが早いのは分かっていました。展示はフライングで、その展示と同じタイミングで起こしたけど、絶対に全速で行くと決めていた。「正常」のランプが付いた時、勝ったと思いました。

また、泣いちゃいました(笑い)。ピットに引き揚げると、真二(深川)さんがめちゃめちゃ笑顔で。それを見ると涙があふれてきた。ウイニングランでもファンが一番前まで来て手を振ってくれて…。みんなの気持ちが伝わってきて、涙が止まらなかった。

今年は11月ぐらいから成績が悪くて、ファンから「リズムが良くないですね」と言われたこともあります。自分が過剰に警戒され、5対1で走っている感覚のレースもありました。今まで松井(繁)さんが味わっていたものが、自分に来ている。でも、この試練を乗り越えれば、さらに強くなれると思い、絶対に打ち勝とうと決意しました。勝率、優勝回数の記録更新は、もう、僕以外にはできないと思う。そんなことを気にしているのは、全選手で自分1人だけど、1人だけでも戦っていきます。

もし、僕の姿を見て、選手になりたいと思ってくれる人がいれば、うれしいです。夢は簡単にかなうものではないけど、何事も、それ相当の覚悟で、成功体験を積み重ねれば、実現に近づきます。僕自身の実力は、今がピークに近いかもしれません。でも、日々、自分をアップデートすることを忘れずに、ボート界を背負っていきます。

といっても、プライベートも結構、忙しいので、せめて、1日ぐらいは、こたつに入って、子供と笑い合いたい(笑い)。これからも、レースで感動を、ユーチューブで楽しさを、もっと、ボートレースを、峰竜太を、世の中に広める活動をしていきたいです。読者のみなさん、応援、ありがとうございました。楽しい年末年始を過ごしてください。それでは、アロハ~~ ! (ボートレーサー)