今年のボートレースNO・1を決めるSG第36回グランプリが19日、大阪・住之江ボートで開催される。その頂上決戦予想に、「日本で一番忙しい局アナ」として知られるTBSの安住紳一郎アナウンサー(48)が挑戦します。ソフトな語り口やイメージからは、ちょっと想像しづらいのですが、ボートレースへの思いは相当に熱い! 朝に夜に、とても忙しい師走の合間を縫って安住アナがイチ推しするのは、峰竜太選手です。

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日刊スポーツの読者のみなさん、おはようございます。TBSアナウンサー安住紳一郎です。実は私、ボートレースがけっこう好きなんです。北海道の帯広出身なので、北海道遺産ばんえい競馬には、幼い頃からなじみはあったんですよ。同級生に馬主さんや厩舎関係の子もいたものですから。でも北海道にはボートレース文化はありませんでした。

きっかけは、人から聞いた話で「ボートファンは1Rから最終レースまでレース場にいることが多い」ということを知りまして、長い時間ずっと居られて、居心地のいい場所なんだ、と思ったことです。初めてボートレース場に行ったのは多摩川。32、33歳の頃ですね。そこで見た、疾走するボート、エンジン音…気分爽快になりました。それから平和島、戸田、桐生にも足を伸ばしました。

舟券を買うよりもレースを見る。楽しく見ていますね。選手はそんなに詳しくはないのですが、同い年(48歳)東京の阿波勝哉選手を応援しています。内枠のインが強いボートレースで、常に大外6コースから行って攻めるんです。好きが高じて「応援幕」も作ったんですよね。

いよいよ、グランプリ優勝戦です。出走表に並ぶ6選手の名前を見ているだけで楽しい。住之江はファンの熱い応援もありますよね、現場はどんな雰囲気なんでしょうか。うきうきします。

さて、ファイナル優勝戦のイチ推しは峰竜太選手です。TR2nd2回戦、丸野選手の5カドからのまくり差しに心を奪われたけど、それで峰選手の心に火が付いたような気がするのです。鬼状態に入った峰選手は頭で買うしかない! 対抗に瓜生選手、次いで行き足のいい白井選手。3連単(1)(4)(5)、(1)(5)(4)の2点で勝負します。

◆ボートレース 6艇のボートが、1周600メートルのコースを3周して争う。2つのターンマークを基点にヘアピン状にターンするため、進入のコース取りや高度なターン技術などが要求される。選手の操縦するエンジン、ボートは各レース場が所有、前検日に選手が抽選する。プロペラは各エンジンに備え付けのものを選手が独自の技術で調整してレースに向かう。10月1日現在、選手総数は1610人(うち女子243人)。最高齢選手74歳、最年少は17歳。

◆グランプリ SGの最高峰レースで、優勝賞金は1億円。出場は当該年の1月1日からSGチャレンジカップ(G2レディースチャレンジカップを含む)終了日までの獲得賞金上位18人。第1回は86年に住之江で開催され、当時の優勝賞金は3000万円だった。現在のトライアル2ステージ制は14年から導入。

◆安住紳一郎(あずみ・しんいちろう)1973年(昭48)8月3日、北海道帯広市生まれ。明大卒。97年(平9)TBSに入社、同期は伊藤隆太アナ、小倉弘子アナ。親しみやすいルックスとアナウンス力でバラエティーからニュースまで幅広くこなし、老若男女を問わず人気を得る。オリコンの「好きな男性アナウンサー」で5回連続NO・1となり殿堂入りした。現在、総合編成本部アナウンスセンター局長待遇エキスパート職の肩書を持つ。レギュラー番組は、テレビ地上波が「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「新・情報7DAYSニュースキャスター」「THE TIME,」、ラジオは「安住紳一郎の日曜天国」。30日放送の「第63回輝く! 日本レコード大賞」は10年連続で司会を務める。174センチ、血液型AB。