シリーズ優勝戦は前回クライマックス覇者の川野芽唯(30=福岡)が逃げ切った。4カド大滝明日香が攻めたが、イン川野がけん制して先マイ。差した水口由紀の猛追を振り切った。15年12月、プレミアムG1クイーンズクライマックス(福岡)以来、通算7回目の優勝を飾った。

 16年は苦労が続いた。5月住之江ヴィーナスシリーズ戦でフライング、7月桐生では最終日に落水して左膝の半月板などを負傷。約2カ月間も戦線離脱した。しかし無念のシリーズ回りでも気持ちを切り替えていた。「昨年はクイーンズクライマックスを優勝して、今年はシリーズ戦。優勝できないと私の中では恥ずかしいと思って、プレッシャーを与えてきた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 17年は反撃に燃える。「SGにもう1度出たい。そこを目標にして、年末のクイーンズクライマックスにつなげる」。新年は福岡(3~8日)から攻めの手を緩めない。【津波謙次】