【山本幸史・ヤマを張れ】

◆10R 地元の柴崎淳(32=三重)に再度◎を託す。このレース、注目は、他地区である吉田拓矢に前を任せる点だ。「多分今後は、もうないでしょう。(吉田は)いい競走をするし、もったいない。直感です」と理由を明かした。

地元のビッグレース。自力で戦った方が、悔いはない。現に2予B7Rは8番手、それも各ラインが途切れ途切れとなる苦しい展開から、まくりで1着をつかんだ。それでも、吉田の番手は魅力に映った。勝ちに徹しての連係だ。

その吉田も、前を託されて奮起している。当初は「ビッグレースの準決で単騎はなかった」と不安そうな表情だったが、柴崎に番手を回ると声をかけられると「付いてもらえるので頑張ります」。表情がパッと明るくなったことが印象的だった。しかも、2日目のレースでまくりに回り「初日の疲れが尾を引いて、その分、弱気になった」と悔しさをにじませていた。後ろが他地区だからと、出し惜しみするような選手ではない。

もう1人、鍵を握る宮本は「足がないし、内容を求めたところでない足(脚力)がつくわけじゃない。魅せるレースは強くないとできない」と冷静だ。ならば、先行争いを避けてのまくりとみた。吉田のすんなり先行で柴崎が抜け出す。逆転にはまくりの宮本を指名し、最後方から飛んでくる渡辺、山田久に乗る村上を絡める。無印ではあるが佐藤は3着に。3連単(1)=(4)-(5)(7)(2)(3)と、(1)-(5)(7)(2)-(4)(5)(7)(2)(3)で合計20点。