チャレンジ予選2Rで逃げ切った田中会心（23＝熊本）は、どこか不満顔だ。

初手から後ろがもつれ、簡単なレースではなかった。「ペースに入れたところで鈴木（広人）さんに来られて慌ててしまった。バックも取られてしまったし、反省点だらけ。なかなか自分の名前に見合った（会心の）勝利をつかめません」と自虐ジョークも飛び出した。

今回は、同期の吉田晏生にライバル意識をむき出しにしている。「（吉田）ハルさんは、養成所時代に全く勝てていない相手。意識しちゃいます」。準決4Rで早くも実戦での初対戦が実現。バチバチの主導権争いが見ものだ。